赤目無冠のぶろぐ

アニメ要約・批評、仮想通貨(ビットコイン、モナコイン)、将棋・麻雀、音楽(作曲、DTM、ベース)、思想など

帰ってきたニートの一日の作者。詳しくははじめにへ。

2008年冬アニメ『true tears』のまとめ

2008年冬アニメ『true tears』をまとめる。

執筆の際、true tears (アニメ) - WikipediaTT湯浅比呂美研究室のメモ書きを参照した。

特にTT湯浅比呂美研究室の方は、省略が少ない原文ママに近いメモ書きなので、参考になった。
本作を文章で復習したい方に薦めたい。



【1話 私…涙、あげちゃったから】

・仲上眞一郎、「僕の中の君はいつも泣いていて、君の涙を僕は拭いたいと思う」と言い、納得のいく優しい絵を描けず悩む

・仲上家に居候している湯浅比呂美、パソコンで帳簿をつける。
 眞一郎、そんな彼女を見つめ、彼女と話す。その後、彼女にどう接すればいいか悩む(傍に酒蔵の少年)。

・眞一郎、食卓で比呂美に冷たい眞一郎の母と口論。
 食後、絵を描きながら、石動乃絵と思しき少女をイメージ。

・翌日の体育の授業中、野伏三代吉が、張り切って走る比呂美を見つめる眞一郎を冷やかす。
 眞一郎、それに対し「愛ちゃんに言いつけっぞ」と言い、イラつく。

・眞一郎、木の上で佇む少女・石動乃絵に出会う。
 乃絵、赤い実を散らしながら眞一郎の体の上に強引に着地。

・乃絵、先の赤い実を「天空の食事」と命名し、それを鶏小屋の黒い鶏にやる。
 そして黒い鶏を空を飛びたい鶏、白い鶏を飛ぼうとしない鶏と見なし、眞一郎は白い鶏の方だと決めつける。
 眞一郎、それを聞いて怒り、「お前は何か飛べそう」「頭軽そう」と乃絵をからかう。
 対して乃絵、「あなたに不幸が訪れますように」と彼を呪う(後に何度か使われるセリフ)。

・三代吉によると、アブラムシの歌を歌っている乃絵は去年引越して来たA組の子。可愛いがやばい噂が多い変わった子。

・眞一郎の回想(酒蔵で働く父を見ながら):
  去年、父の知り合いが死に、その娘の比呂美が仲上家に引き取られることになった。
  眞一郎と比呂美は小学校の頃から同じクラスだった。
  比呂美はいつも明るく、その笑顔が気になっていた(だが今は暗い)。

・眞一郎、踊りを練習し、「今川焼きあいちゃん」へ。
 そこで踊りなど向いていないと背が低い1つ年上の安藤愛子という子に愚痴る。
 その後、三代吉が来たため、気を遣って帰る(三代吉と愛は付き合っている)。

・眞一郎、洗面所で入浴前の下着姿の比呂美と鉢合わせしてしまう。しかも何故か謝られる。
 その後、家でいつも小さくなっている彼女を気にかけ、そのリビドー(?)で鶏を模したものをティッシュ箱で作る。

・翌朝、東京の出版社から不採用の通知が届く。
  母、それを勝手に見る(家業を継いで欲しいので、絵描きになりたいという眞一郎の夢に反対している)。
  父、勝手な母をたしなめる(彼は眞一郎の夢を応援している)。

・眞一郎、不幸になる呪いを解くために、例のティッシュ箱を乃絵にプレゼント。
 乃絵、それを見て喜び、「(眞一郎は)飛べる」と言う。
 彼女によると、黒い鶏は「雷轟丸」、白い鶏は「じべた」という名前。

・しかし雷轟丸(黒い鶏)がタヌキに荒らされて死んでしまう…!
 乃絵、「人を呪わば穴2つ」と解釈し、謝る(涙は見せず)。

・雷轟丸が殺されてもアブラムシの歌を歌うだけで涙1つ見せない乃絵、
 眞一郎に「強いんだな」と言われ、「悲しいわ。私…涙、あげちゃったから。」と言う



【2話 私…何がしたいの…】

・乃絵、涙を取り戻すという使命を眞一郎に託し、選ばれし者の涙を欲する

・夜、眞一郎が将来と乃絵のことを考える

・翌日、乃絵が授業中に(1年B組の)眞一郎を見上げ、手を振る(全校の噂に)。
 さらに彼を呼び出し、彼を雷轟丸の代わりと見なし、赤い実を渡す。

・比呂美、鶏小屋へ行き、「雷轟丸の墓」と書かれた板を見て、乃絵と話す。
 その後、眞一郎に乃絵の悪口を言う。

・翌朝の朝食時、眞一郎の手が比呂美の手に触れる(互いに意識し合う2人)

・比呂美、学校で眞一郎に乃絵を紹介して欲しいとお願いする

・眞一郎、「あいちゃん」で、比呂美がお願いした件について三代吉に話す(愛子は「怪しい」と見抜く)

・乃絵、例のティッシュ箱と祖母の写真を見つめ、「絶望の深~い闇の先にピカッって光が見えたの」と兄に言う

・眞一郎、今までのことを振り返り、アブラムシの歌を歌う。そして、比呂美のことを気にかける。

・眞一郎、自分を見つめる乃絵に比呂美を紹介しようとする。
 乃絵、(比呂美が勝手に作った)雷轟丸の墓を見て、何か思う。

・比呂美、バスケをしながら、「置いてかないで」と言って泣きながら眞一郎を探した幼い頃の夏祭りを思い出し、
 「私…何がしたいの…」とぼやく。そして、突然現れた乃絵に動揺し、転倒する。

・乃絵、休憩中の比呂美に「嘘でしょ。だって、あなた私のこと好きじゃない。」と言う

・比呂美、家で眞一郎に謝り、「石動さんってすごいと思う。私、見抜かれちゃった。」と言う



【3話 どうなった? こないだの話】

・眞一郎、「見抜かれたって何をだ?」と呟き、乃絵の赤い実に悩まされる

・放課後、眞一郎がバイクで乃絵を迎えに来た男を見て、乃絵の彼氏と勘違いする

・「あいちゃん」での味見(仕草から察するに、愛子は眞一郎に気がある)

・愛子、「どうなった? こないだの話」と眞一郎に言い、
 大好きな眞一郎に近づくために彼の傍にいる乃絵を利用しようとした比呂美の気持ちについて説明しかけ、赤面。
 鈍感な彼を蹴り、怒りながら立ち去る。

・夜、母が比呂美をこき使い、「私の子じゃありません」と父に言う

・眞一郎、比呂美を気にかけ、彼女と一緒に酒を届ける。
 比呂美、「置いてかないで」と叫んで眞一郎と手を繋ぎながら夜道を歩いた昔の祭りを回想するも、気持ちを封印する。

・眞一郎、赤い実から「じべた」を連想

・次の日、眞一郎が赤い実を学校中に撒く乃絵を咎める。
 しかし乃絵、それに構わず、眞一郎におんぶしてもらう。そしてアブラムシの歌を歌いながら、そのまま体育館へ。

・男子バスケットの麦端vs蛍川。ここで蛍川の4番が乃絵の兄であることが明らかに。

・比呂美の友人、眞一郎が乃絵をおんぶしていたことを批判し、比呂美の真意を探る。
 しかし比呂美、蛍川の4番が好きと嘘をついてしまう。しかもそれを眞一郎に聞かれてしまう。

 



【4話 はい、ぱちぱちってして】

・比呂美、本心を明かさず、あくまで蛍川の4番が好きと言う。眞一郎、「君はこんなにお喋りだった?」と思う。

・愛子、眞一郎と買い物に行き、セーターを選んでもらう。その後、彼を励ます。

・眞一郎と比呂美のすれ違い(母が比呂美に「その目、あなたの母親にそっくり」と嫌味を言う)

・翌日、乃絵が「はい、ぱちぱちってして」と眞一郎に言って、彼の目を公園の噴水で無理やり洗う。
 そして祖母のコートを彼に着せ、祖母のことを話し、雷轟丸のような「選ばれし者の涙」を有す彼を励ます。

・乃絵の回想:
  乃絵、祖母が死に際に「乃絵の涙を(天空に)持っていってあげようね」
  「とっても大切な人の涙だけ、もらってあげることができるんだ」と言ったせいで、泣けなくなる

・気持ちが眞一郎に傾きつつある愛子とそれにまだ気づいていない鈍感な三代吉の絡み

・乃絵、「真心の想像力」とやらで眞一郎のヘボ涙の理由を見抜き、「(比呂美と)仲良くなってあげてもいい」と言う

・眞一郎、比呂美との関係で悩み、カラスに向かって「何やってんだ」と叫ぶ

・父、酒蔵で眞一郎に「今度(絵本を)見せてみろ」と言う

・夜、乃絵がスーパーで眞一郎のために天空の食事を選ぶ。
 兄の純、眞一郎のことばかり話す乃絵を見て、何か思う。

・眞一郎、絵本を描く際、白い羽根を持つ乃絵を想像する(比呂美、眞一郎の部屋に入るのを躊躇う)

・翌朝、眞一郎が歯磨き粉と洗顔料を間違える。これにより、彼と比呂美のわだかまりが解け、比呂美に笑顔が戻る。

・純がバイクで仲上家にやって来て、「乃絵と付き合ってやってくれ」と眞一郎に頼む



【5話 おせっかいな男の子ってバカみたい】

・乃絵、眞一郎をご飯に誘うも、断られる。その後、彼が麦端祭りの踊り子であることを知り、それを喜ぶ。

・乃絵と比呂美がお弁当のおかずを交換し合う
 (乃絵→比呂美が卵焼きで、比呂美→乃絵がトマト。仕草から察するに乃絵はウインナーが嫌い。)

・愛子の気持ちの変化にまだ気づいていない三代吉、「あいちゃん」で愛子をダブルデートに誘う。
 その際、愛子が新しい地味なセーター(4話で眞一郎が選んだ服)を着ていることに気づき、彼女の手編みのセーターをねだる。

・比呂美、眞一郎と一緒に下校し、彼にコートを着せた乃絵と同じように、彼の首に自身のマフラーをかけてやる。
 その後、彼の話をそらし、乃絵の話をして帰る。(乃絵が「稽古があるからって言ったのに」と呟いている)

・夜、母が、眞一郎と一緒に外を歩く比呂美を咎める

・翌朝、乃絵がウインナーを焼きながら、「ウインナーは嘘つき。本当は赤くないくせに。」と純に言う

・比呂美、乃絵を避けて、体育館で昼練。乃絵、「じべた」にウインナーをやる。

・乃絵、踊りの稽古場で「雷轟丸みたいだった」と眞一郎を褒める。
 そして弁当を広げ、ウインナーを批判しながらも彼を見直し、祖母のように彼の頬をなめる。

・眞一郎、空を飛びたいと思っている雷轟丸が出てくる絵本を描き、自分も飛べるかもしれないと思う

・純、眞一郎が乃絵と付き合う代わりに自分が麦端の6番・比呂美と付き合うという眞一郎の交換条件をあっさり呑む

・眞一郎、比呂美の部屋に入り、蛍川の4番・純が「可愛い」と言っていたことを話す。
 対して比呂美、「おせっかいな男の子ってバカみたい」「そんなこと言うためにこの部屋に入ったの?」と言う。
 (眞一郎視点で1回、比呂美視点で1回)

・眞一郎、比呂美の母の顔だけ切り取られている写真が何枚もあるアルバムを見つける

・翌日、「あいちゃん」で愛子が眞一郎の背中を使って手編みのセーターの出来を確認する。
 そして三代吉がやって来ても「開けないで」と眞一郎に言う。



【6話 それ…なんの冗談?】

・眞一郎、愛子に構わず、三代吉を中に入れる。三代吉、愛子の作りかけの手編みのセーターを見て舞い上がる。
 眞一郎に気持ちが傾きつつある愛子、イラついて2人を追い出す。

・三代吉、眞一郎が自分の代わりに愛子のセーターを選んだことを聞き、呆然と立ち尽くす

・愛子、眞一郎の紹介で三代吉と付き合うようになったことを思い出し、「私、バカだよね」と呟く

・母、例のアルバム(5話参照)を勝手に捨てる

・純、バスケの練習をしている比呂美に会いに行く

・乃絵、純と比呂美の件で悩んでいる眞一郎に弁当を渡し、彼を自分の意志を持つ特別な雷轟丸と見なす。
 そして「(混乱するから)放っておいてくれ」と言って離れようとする彼を引き止める。その際、彼のベルトを入手。

・純、比呂美を週末デートに誘い、「雪、降りそうだな」と言う。
 比呂美、「(雪は)好きだけど嫌い」と言う。純、「好きなものを好きでいられなくなるってきついよな」と言う。

・比呂美の回想:眞一郎の母に何か衝撃的なことを言われる→その日以来、雪が嫌いに

・比呂美、眞一郎に「4番に何を言ったの?」「おせっかい」と言い、怒る

・日曜日、眞一郎のベルトを見ていた乃絵が、純が比呂美とデートすることを知る

・純、比呂美と映画館へ行き、父と祖母が死んで母が働いているせいで、乃絵が孤独であることを話す

・愛子、三代吉が選んだセーターを拒否し、眞一郎が手に取ったセーターを自分が勝手に買ったことを彼に明かす

・純、仲上家の前で眞一郎と乃絵が付き合うことを明かし、彼女の唇に触れる

・眞一郎の母、純と外を歩く比呂美を咎める。比呂美、「あのことがあるから(ですか?)」と反論。
 2人の会話を聞いてしまった眞一郎、「あの話」について母に詰問。

・比呂美、自分と眞一郎が異母兄妹かもしれないと眞一郎の母に言われたことを話し、泣く。
 対して眞一郎、「それ…なんの冗談?」と言う。

・乃絵、アブラムシの歌を歌いながら、料理を作る(腰に眞一郎のベルト)



【7話 ちゃんと言って、ここに書いて】

・眞一郎、比呂美との関係に悩む

・乃絵、ベルトで吊るしたお弁当を眞一郎に見せて、彼を励まそうとするが、避けられる。
 その後、「じべた」にから揚げを見せるが、またしても避けられる(共食いなので当然)。

・乃絵、比呂美に弁当を強要し、「飛べないあなたのことで飛べる眞一郎が悩むのはもったいないわ」と言う。
 比呂美、その言葉に激怒。取っ組み合いの喧嘩になる。

・眞一郎、自分の力になれないことを悩んでいる乃絵を見て、「俺が好きなのか?」と尋ねる。
 図星をつかれた乃絵、赤面して逃げ去る。

・愛子、踊りの稽古の帰り道で、眞一郎の踊りを褒め、「セーター、眞一郎の分も」と言いかける。
 しかしそこへバイクに乗った純が現れ、眞一郎にあくまで乃絵と付き合うよう要求する。

・愛子、告白された神社の鳥居の前で、三代吉に本心を告げようとするが、彼に「聞きたくない」と言われる

・父、眞一郎に「母さんに何を聞かされた?」と問いかけるも、はぐらかされる

・眞一郎、部屋で赤い実を見ながら、自身の乃絵への恋愛感情に気づく

・乃絵も自身の眞一郎への恋愛感情に気づき混乱する。
 対して純、乃絵を抱きしめ、「いいんだよ、変わっても」「いや、変わらなきゃダメなんだよ」と言う。

・翌日、雪が降り始める

・愛子との恋愛に悩む三代吉、眞一郎に「お前、カッコいいよな」と言って誤解される

・眞一郎、恥ずかしくて逃げようとする乃絵の手をつかみ、思い切って告白。
 対して乃絵、「ちゃんと言って」「ここに書いて」と要求。
 眞一郎、彼女の要求通り石と彼女の手袋で地面に「のえがすきだ」と書き、恋愛感情を確認し合う。

・「あいちゃん」の愛子、眞一郎が乃絵と付き合うことになったと知り、衝動的に彼にキスする



【8話 雪が降っていない街】

・乃絵、眞一郎の告白を純に報告。純、それを喜ぶ。

・眞一郎、乃絵への告白・比呂美の吐露・愛子のキスを思い出し、悩む

・愛子、キスした後に振られたことを思い出し、泣く

・眞一郎、三代吉の誘いを断り、「じべた」を温めていた乃絵のもとへ(比呂美、それを見かける)。
 雷轟丸が出てくる絵本を描いていることを彼女に告げ、その続きを描くようになる。
 乃絵、絵本の進展を喜び、彼にキス。

・比呂美、眞一郎と乃絵が結ばれてしまう夢を見て、うんざりする

・翌朝、比呂美が眞一郎の父に「そういう仕草、君のお母さんによく似てる」と言われ、
 眞一郎の母に「本当にそっくりね。大人しそうな顔して、簡単に男の心掴んで。」と言われる。

・乃絵、眞一郎の絵本を朗読し、「『じべた』に会いたくなったわ」と言う

・比呂美、ハンデつきのバスケのフリースローで純に勝ち、乃絵が付き合った男の数がゼロであることを知る。
 その際、純がシスコンであることを指摘する(純、赤面する)。
 さらに眞一郎が提案した交換条件のせいで純と付き合っていることも知り、困惑する。

・眞一郎・乃絵と純・比呂美の休みの学校での交流:
  比呂美、「可愛い笑顔。そんな無邪気な顔で簡単に眞一郎の気持ち、掴んじゃうのね。すごいわ。」と乃絵に言ってしまう。
  その後、眞一郎の母のような自分自身に気づき、自己嫌悪に陥る。

・夜、比呂美が母の写真を焼いた眞一郎の母に抗議し、家を飛び出す。
 そして純のバイクで「雪が降っていない街」へ向かう。その際、眞一郎・乃絵とすれ違う。



【9話 なかなか飛べないね…】

・バイクが転倒して炎上。そこへ眞一郎と乃絵が駆けつけ、純と比呂美の無事を確認。
 比呂美、眞一郎に抱きしめられ、号泣。乃絵、それを見る。

・警察沙汰になっている中、眞一郎の父が眞一郎を引っぱたき、異母兄弟説を否定。
 心配していた母も、比呂美の着替えを手伝いながら、「そんなこと、あるわけないじゃない」と否定。

・眞一郎、比呂美を抱きしめたことを回想しながら絵本の続きを考え、「俺、やっぱり飛べそうにない」と呟く

・翌日、一連のスキャンダルが学校中で噂され、純と比呂美が停学になる

・乃絵、雪の下にある「のえがすきだ」を探す際、指を切る

・翌日、眞一郎と彼を冷やかしていた男が喧嘩する。それを乃絵が睨みつけることで仲裁する。

・眞一郎、乃絵のもとへ行き、比呂美のために喧嘩したことを認め、彼女に絵本の続きを見せようとする

・眞一郎の母、「私が責任を持って(比呂美を)育てます」と学校関係者に言う(傍に父と比呂美)

・乃絵、波止場で絵本の続きを見て「雷轟丸、なかなか飛べないね…」と言う。
 眞一郎、「自分がただの鶏だってことが分かってしまうのが怖いんだ」
 「雷轟丸は本当は最初から自分は飛べないって知ってるんだよ」と言う。
 乃絵、「それ、眞一郎のこと?」と図星をつき、彼の傷跡に触れながら「あなたが飛ぶ所はここじゃない」と言い、立ち去る。

・眞一郎の母が異母兄弟説をはっきり否定して折れたことで、眞一郎の母と比呂美の関係が改善する
 (比呂美、眞一郎の母もよく聴いていた音楽をイヤホンで聴くように)。
 同時に、眞一郎の両親の関係も改善する。

・乃絵、布団の中で悲しむ



【10話 全部ちゃんとするから】

・眞一郎と比呂美、異母兄妹ではなかったことを同じように喜ぶ

・乃絵、「のえがすきだ」が雪で埋もれていく(眞一郎との関係が疎遠になっていく)ことを嘆く。
 そこへ三代吉が現れ、乃絵に「誰も好きにならない呪い」を自分にかけるよう頼む。

・三代吉、神社で愛子に「石動乃絵に誰も好きにならない呪いをかけてもらったんだ」と話し、立ち去る

・眞一郎、停学中の比呂美のためにとった数学のノートを彼女に渡す。比呂美、眞一郎の汚い字を見て、何か思う。

・眞一郎、絵本を描く際、乃絵の「あなたの飛ぶ場所はここじゃない」という発言の真意が分からず悩む

・比呂美、酒蔵の眞一郎の父に別居を切り出す。
 父、それを承諾(しかし視線をそらしている?)。

・比呂美、謹慎中にバイク屋でバイトしている純に、恋人ごっこをやめるよう要求するも、拒否される

・三代吉、愛子と別れたことを眞一郎に報告し、罪悪感を抱く彼を慰める。そして乃絵を見直したことも報告する。

・眞一郎、「じべた」に赤い実をやっていた乃絵を踊りの稽古に誘い、彼女を愛子に紹介する

・愛子、三代吉に呪いをかけてくれた乃絵に感謝し、眞一郎が好きだったことを吐露する。
 しかし乃絵、「呪いなんてあるわけないわ。そんなものがあったら、私が…」と言い返す。
 その後、踊りの稽古を拍手で止め、一瞬ためらいながらも、先に帰る。

・愛子、帰りに眞一郎から卒業することを宣言する

・比呂美、別居することを眞一郎に告げ、彼の絵本を朗読する(1話冒頭のセリフ)

・日曜日、比呂美が眞一郎に「(お祭りの時に眞一郎が助けてくれたことが嬉しかったから)この家に来たの」と明かす。
 そして「でも今はもうそれは望んじゃいけないことだから」と言い、悲しげに引っ越す。

・眞一郎、1話冒頭のセリフを呟きながら、自転車で比呂美が乗っているトラックを追いかける。
 それに気づいた比呂美、トラックを止めさせて彼のもとへ駆けつけ、彼を押し倒す。
 眞一郎、「俺…全部ちゃんとするから」と言う。

・水を飲む愛子と祖母の写真を見ながら暗がりで佇む乃絵



【11話 あなたが好きなのは私じゃない】

・比呂美の停学処分が解ける。一方、乃絵と眞一郎の関係は疎遠なまま。

・眞一郎、比呂美(*1)が住み始めたアパートへ行き、祭りが明々後日からで、蛍川との対抗試合があることを確認する

  *1…家ではメガネをかけている(眞一郎にしか見せない姿)。ペアのマグカップあり。

・比呂美、雪が降る海辺で、眞一郎の父と同じ花形である眞一郎の踊りを楽しみにしていることを彼に告げ、彼にキス。
 眞一郎、比呂美の話を聞きながら、自分の踊りを「雷轟丸みたい」と絶賛した乃絵を思い出す。

・愛子、公衆電話から三代吉に連絡することで、彼と仲直りをする

・女子バスケットの麦端vs蛍川:比呂美、蛍川の部員に嫉妬される。見かねた純、蛍川の露骨な反則に抗議。

・三代吉、「乃絵に呪いちゃんとかかってなかったって言っといてくれよ」と眞一郎に言う

・眞一郎、かつての比呂美の部屋に入り、「俺、何もちゃんとしてないし」と呟く

・比呂美、入浴後に女バスの友人と純から連絡を受け、試合の件をフォローされる(足でブラを取る描写あり)

・翌日、比呂美が眞一郎の部屋で『雷轟丸とじべたの物語』という彼の絵本を見つけ、乃絵に嫉妬する。
 そして純との関係を聞こうとする眞一郎に「麦端踊り頑張って」と無愛想に言う。

・比呂美、純に「あなたが好きなのは私じゃない」と言い、彼がシスコンであることを指摘

・眞一郎、雷轟丸ではなく「じべた」が先に飛んで失敗するという絵本のオチがバッドエンドであることを気にする。
 しかし同時に「乃絵には見てもらわなきゃ」とも思う。

・比呂美、純に「乃絵が帰ってこないんだ」と電話で言われ、
 絵本を通じた乃絵との関係を絶っていない眞一郎に愛憎相半ばしながらも、彼にその旨を連絡する

・乃絵、「じべた」がいる鶏小屋で、「やっぱり私、お前の気持ちは分からないわ」
 「この地上には苦しいことが、辛いことがたくさんあるわ。飛びたい。すべてから逃れて、自由に羽ばたきたい。
  そう願った方がきっと楽なのよ、じべた。じべた、私が飛ばせてあげる。」と言う。
 そして「じべた」を抱え、アブラムシの歌を歌いながら波止場へ。「眞一郎の心の底に湯浅比呂美」と口ずさむ。

・眞一郎、乃絵の「あなたが飛ぶ所はここじゃない」という発言が別れの言葉であることに気づき、
 絵本を持って、急いで乃絵と「じべた」がいる波止場へ



【12話 何も見てない私の瞳から…】

・乃絵、「じべた」を頭上に持ち上げて飛ばそうとするが、「自分で決めなきゃ泣けない」と気づき、やめる。
 そして「飛べないあなたを軽蔑してたのは、飛べない私と同じだと思ったから」と言い、
 「でも違った。あなたは飛ばないことを選んでたの。」「それは飛ぶことと同じ」と悟る。

・眞一郎、色々なことから逃げて何一つ自分で選んでいない自分に苛立ち、劣等感を吐露する。
 その後、襖を開け、真剣な表情で「オギャア」と赤ん坊の真似をしながら絵本を目指す(母親が聞いてる?)。

・乃絵、家に帰り、ご飯を作る純に何度も感謝する

・麦端祭り当日。眞一郎と比呂美の交流(2人とも和服)や例のティッシュ箱の鶏を抱きしめる乃絵など。

・愛子、比呂美の「彼女は私です」という発言に驚き、「もう私には知らないことばっかりだ」と呟く

・比呂美、乃絵に眞一郎への好意を打ち明けたうえで「そっとしておいて。私たち。」と言い、泣く。
 乃絵、じっと彼女を見つめながら「きれいよ。あなたの涙。」と言い、立ち去る。

・眞一郎、三代吉と愛子の関係が良好であることを確認する

・乃絵、東京の印刷会社から電話があった旨を純に伝え、勝手に専門学校への入学を辞退して就職したことを咎める。
 純、本気でキスしようとすることで、シスコンをカミングアウトする。
 そして「お前のそばにいることが、もう辛いんだ」と言い、泣く。

・乃絵、周りの人の本心に気づけない自分を嘆き、「何も見てない私の瞳から…本当に涙なんて流れるのかしら」と言う

・眞一郎、麦端踊りの最中に、乃絵のおかげで絵本を描けるようになったことを思い出し、飛び立つ雷轟丸をイメージする。
 比呂美、眞一郎の踊りを褒め、乃絵のもとへ向かう眞一郎を見て「置いてかないで」と呟く。

・乃絵、「空からの眺め」を見るために木に登り、そこから飛び降りる。眞一郎、その瞬間を見てしまう。



【13話 君の涙を】

・純、乃絵が泣けない理由をよく理解していない眞一郎に「帰ってくれ。俺はお前を許せないんだ。」と言い、苛立つ

・骨折ですんだ乃絵、何も知らずに勝手に行動したことを詫びる。純も勝手な行動を詫びる。

・純と比呂美が別れる

・比呂美、眞一郎をとりこにするために彼を家に呼び、「いいよ」と誘惑。その後、自己嫌悪に陥る。

・眞一郎、出版社から電話を受け、父に「どういう時に泣く?」と聞く。
 父、「心が震えた時…かな」と言い、咳払いをする。

・比呂美、眞一郎にちゃんと向き合うよう要求。眞一郎、それを聞き入れ、乃絵がいる病院へ。

・眞一郎、絵本を乃絵に見せようとするが、「見ない」と言われる。
 その為、絵本を紙飛行機にして、「じべた」が飛ばないことを選んだ海に捨てようとする。
 考え直した乃絵、松葉杖を使いながら眞一郎のもとへ行き、絵本を読もうとする。

・眞一郎の母、ブリ大根を比呂美の家に届け、「待つのって、体力いるのよね」と共感する

・比呂美、開脚運動をする(眞一郎を受け入れる準備)

・乃絵、絵本を読み、「飛ぶことのできた雷轟丸がその後どうなったのか(最後の一枚は)自分で考えてみる」と言う。
 眞一郎、「俺、比呂美が好きだ」と言い、「でも絵本が描けたのは乃絵がいたからだ」「お前を見てると心が震える」とも言う。
 乃絵、「眞一郎が私が飛べるって信じてくれる。それが私の翼。」と言い、一人で歩いて帰る。
 眞一郎、アブラムシの歌を歌いながら、号泣する(その涙は乃絵のもとへ)。

・眞一郎、何度も2人で歩いた竹林で、開脚できた比呂美に正式に告白(1話の「君の涙を僕は拭いたいと思う」が実現化)

・満開の桜。乃絵に友達ができる。純は上京。眞一郎は絵本作家を目指す。
 酒蔵の少年は仲上家で修行。三代吉と愛子の関係は順調。

・乃絵、鶏小屋で「じべた」と眞一郎が「のえがすきだ」と書く際に用いた石を見ながら佇む。空に涙が舞い上がる。



主題歌

 「リフレクティア」…1~12話のオープニングテーマ、8話の挿入歌、13話のエンディング

 「セカイノナミダ」…1~12話のエンディングテーマ

 「そのままの僕で」…10話の挿入歌