赤目無冠のぶろぐ

アニメ、将棋・麻雀、音楽(作曲、DTM、ベース)、思想など

fc2のぶろぐからやって来た男。詳しくははじめにへ。

2014年秋アニメ『失われた未来を求めて』のまとめ・感想・考察

2014年秋アニメ『失われた未来を求めて』をまとめる

※原作はTRUMPLEによる成人向けのゲーム。現在、活動休止中。

※執筆の際、https://ja.wikipedia.org/wiki/失われた未来を求めてを参照した

※主人公の秋山奏の視点で要約した。特に断りがない場合、文の主語は主人公の秋山奏。



第一話『失われた未来』

・研究室、光る黒い箱、警告音、頭をかかえる男、その男の肩に手を置く女、右の培養槽内に裸の女

・朝食。主人公・秋山奏(そう)(星が好き、佐々木家に居候中)、幼馴染の佐々木佳織、佳織の母・佐々木詩織。

・学校、内浜学園文化祭(10月19日)のポスター、佳織との絡み

・長船(おさふね)・KENNY・英太郎に呼び出され、支倉(はせくら)愛理による攻撃的な喧嘩の仲裁(*1)を目撃。
 喧嘩の内容は演劇部vs映研。
 その後、3年生の華宮凪沙(はなみやなぎさ)が証拠写真を見せ、その場を丸く収める。

  *1…愛理のパンチラあり

・生徒(学生)会長が天文学会に文化祭までの治安維持を委託(傍に副会長)

・凪沙が謎の黒い箱を眺める。彼女によると先の証拠写真は華宮会が撮ったもの。
 ケニーがアメリカの彼女・ジェニファーの写真を眺める。

・皆で星を見に行くことを約束し、佳織の案で文化祭のためにプラネタリウムを作ることを計画

・佳織が「ただの幼馴染」と奏に言われ、傷つき、先に帰る。それを奏が追いかける。
 それを見た愛理が泣きそうになる(愛理も奏のことが好き)。

・10月2日。愛理が「奏は佳織のこと好きだよ」と言いながら佳織を励ます。

・柔道部vs空手部(*2)の際、佳織が足を負傷。その後、奏が佳織の足を診る。

  *2…愛理のパンチラあり

・10月13日。学食で愛理が奏に「佳織のこと、ちゃんと考えてあげてよね。じゃないと私も前に進めないじゃない。」と言い、
 彼の食べ物を奪う(愛理も奏のことが好き)。

・皆で星を見る(会話によると、愛理は貧乳)。
 凪沙・愛理・ケニーの配慮で2人きりになり、佳織と仲直り
 (「年金の納め時」「年貢ね」「しんどい時には甘いもの」「文化祭が盛り上がりますように」)。

・10月14日。佳織が奏に告白し、「返事ちょうだいね」と言い、部室の紅茶を補充するために先に帰る。

・同日16時20分。佳織がバス停でバスに轢かれる(足の負傷、鞄の熊のぬいぐるみ、部室の紅茶が災い)。
 奏たちが病院で落ち込む。

・再び10月1日。突然、震動。同時に謎の黒い箱が光り始めたことに凪沙が気づく。

・上の階で裸の少女を見つけ、抱きかかえる。それを佳織に見られる。



第二話『彼女と霊の存在証明』

・10月1日。裸の少女が「奏」と言い、「古川ゆい」と名乗る。

・ゆい(*1)が愛理の制服を着て、部室へ。自分の名前しか覚えていない状況(しかし愛理には強く反応)。
 結局、凪沙がゆいを引き取ることに(因みに謎の黒い箱はもう光っていない)。

  *1…ゆいのリボンの色がころころ変わっている。作画ミス?
    1年生という意味では緑、愛理の制服という意味ではオレンジが妥当。

・10月2日。ゆいが凪沙と執事・本城作之進の計らいで転入生になる。
 その際、アニメ版オリジナルキャラクター・深沢花梨(かりん)が登場。

・ゆいが天文学会に仮入部し、文化祭の準備中に奏と愛理に懐く

・10月3日。奏が屋上でゆいと話す。ゆいが今度は佳織に執着する。

・凪沙の計らいで、文化祭でカフェもやることに。そのために女たちが服のデザインを考える。

・東八重子(あずまやえこ)が資材置き場でゆいに似た透明な幽霊を見る

・10月6日。幽霊の噂(佳織は幽霊が苦手)。
 資材置き場での謎の震動。

・生徒(学生)会長と副会長が天文学会に文化祭までの治安維持と幽霊の噂の調査を委託

・内浜市内でしか見られない原因不明の眠り病の噂

・10月7日。東八重子が5階の資材置き場で幽霊を見たことを凪沙に告げる。

・制服が完成する(凪沙の巨乳、愛理の貧乳

・ゆいが帽子を取りに部室に帰り、例の黒い箱に触れる(箱が光る)。そして自分がここにいる理由を悟る。

・研究室、男、右の培養槽内に裸の女



第三話『会長はきらめく瞳で夢を見る』

・ゆいが凪沙に「このことは、他の皆さんにはまだ言わないでもらえませんか」と言う

・10月8日。愛理が遅刻回数が危ないため、急いで登校。途中で奏と佳織に会い、奏との出会いを思い出す。

・愛理の回想:小さい頃からやれば何でもできた→後ろめたさを感じるように→全力を出さなくなる
  →周囲から浮いた存在に→体育の授業中、佳織が話しかける→足の遅い佳織のためにリレーで全力を出す

・柔道部vs空手部。ゆいが愛理のような女と佳織の足首の怪我を思い出し、佳織をかばう。
 結果として、代わりに奏が殴られる。

・図書室で生き字引の小川先生が屋上で幽霊を見たことを調査中の凪沙とケニーに話す

・ゆいが自身の干渉で未来を変えるべきかどうか悩む

・奏と愛理の回想:初対面で、奏が愛理にいきなり「可愛い」と言い、殴られる(愛理はこれで奏に惚れた)

・佳織が学食の幽霊を見て悲鳴をあげる

・愛理が幽霊に扮していた映研の部員らを捕まえ、一連の幽霊騒動を解決?
 しかし部員らのぼやきによると、屋上の幽霊は彼らによるものではない。

・映研のお詫びとしてカメラをもらう

・ゆいが学校の屋上の光る幽霊を見つめる



第四話『万物は流転する』

・10月9日。カメラに凝る。

・ゆいが「写真って時間を固めてしまう気がして」「私には思い出は必要ないんです」と言う

・6人で午後の授業をサボり、バスで灯台公園~終点の星ヶ丘渓谷へ
 (ゆいがバスに反応し、佳織の袖をつかむ)

・佳織の回想:小学生の時に奏と星ヶ丘渓谷へ→熊のぬいぐるみが川に流される→奏と木の棒で取ろうとして失敗

・佳織が蛇に驚き、転倒。手を痛め、靴を川に落としてしまう。

・奏が昔のことを思い出す。佳織が奏に感謝する。

・ゆいが佳織を守るために、自ら木の棒で佳織の靴を拾う。奏がそれを支える。

・6人で写真撮影

・佳織が奏とゆいの良好な関係を思い出し、「ゆいちゃん、いい子だよね」と言う



第五話『量子猫と雫の行方』

・10月10日。先生が授業をサボった6人を叱る。

・先生の量子論の話(シュレーディンガーの猫、多世界解釈超ひも理論因果律など)

・花梨(かりん)が今晩アイドルとしてテレビで歌うことと10月19日の文化祭でライブをやることをゆいに話す。
 対してゆいが「私は約束はできません」と言う。

・愛理(*1)と生徒会の副会長が女子サバゲ部vs園芸部(「コスモスちゃんが~」)に巻き込まれる。
 そのせいで生徒会のパソコンが壊れてしまう。

  *1…愛理の縞パンチラあり(2か所)

・6人でPC研に行き、パソコンを要求。
 凪沙が「自己言及のパラドックス」で「ずいぶんイケメンなたこ焼き」と評したAIを論破。

・ゆいが奏を「お父さん」と評す。
 佳織が何故ゆいが自分たちのことを気にかけているのか疑問に思う。

・研究室、右の培養槽内に裸の女、シュレーディンガーの猫
 「因果の鎖に~分岐した世界が再び合流~可能性がある世界認識~合流を許す多世界解釈

・花梨の「失われた水分を求めて なちゅらるWATER」

・佳織が母が帰宅できないことを知り、奏の部屋へ



第六話『籠の鳥の進路相談』

・佳織が奏にゆいのことを話し、彼とゆいの関係を怪しむ

・凪沙とゆいの入浴

・10月11日(土)。進路について。
 その際、愛理がゆいに天文学会のバッジを渡す。

・凪沙と写真を受け取りに行き、進路について相談する

・凪沙の回想:父が麗堂グループのフィアンセ・光との政略結婚について話す

・凪沙、光とドライブ~ボーリング~ゲーセン

・凪沙が奏に励まされ、「まだ未来がすべて確定しているわけじゃない」とゆいに言う



第七話『239万光年(*1)の想い』

・10月12日(日)。佐々木家で女たちが文化祭のお菓子を作る。一方、奏とケニーはプラネタリウムを作る。

・ゆいが佳織の鞄についている熊のぬいぐるみを盗み、
 佳織に奏のことが好きかどうか聞き、部室の紅茶の補充を促す。

・佳織が奏とゆいをくっつけようとする

・奏が佳織のために熊のぬいぐるみを買う

・ゆいの回想:ヒゲ面の男から星座を教わる

・ゆいが「その人は私にとってとても大切な人」と言う。佳織がそれを外で聞き、部屋に入るのを躊躇う。

プラネタリウムが完成。
 奏がゆいを下の名前で呼ぶように。佳織が楽しそうに話す奏とゆいを悲しげに見つめる。

  *1…アンドロメダ銀河と地球の距離。後半の奏のセリフを参照。



第八話『すれ違う流星』

・10月13日。ゆいがカレンダーを見て「明日」と呟く。
 佳織がキーホルダー(熊のぬいぐるみ)をなくしたことに気づき、奏を避けるようになる。

・ゆいが佳織に明日の放課後に迎えに行く旨を伝える

・学食で愛理が奏に「あの子のこと、ちゃんと見てあげてよ」と言い、彼の食べ物を奪う(*1)

・幽霊の噂

・皆で星を見る(*2)。
 凪沙・愛理・ケニー・ゆいの配慮で2人きりになり、佳織に熊のぬいぐるみ(*3)を贈る
 (「年金の納め時」「年貢ね」「しんどい時には甘いもの」)。
 佳織が「ずるい」と言って、奏に告白。そしてゆいとの関係を聞き、返事を待つ。

・10月14日。奏と佳織が互いを避けるようになる。ゆいがそんな2人を気にかける。

・第二話の東八重子(あずまやえこ)がゆいが自分が見た幽霊に似ていることに気づく

・16時20分。佳織がバス停でバスに轢かれる(手の負傷、鞄の新しい熊のぬいぐるみ、ゆいとのすれ違いが災い)。
 奏たちが病院で落ち込む。(*4)

・男が培養槽内の女に「ゆい」と話しかける

  *1, *2, *4…第一話の繰り返し

  *3…前のぬいぐるみは川に流されたぬいぐるみの代わりとして小学生の時に奏が佳織の誕生日に贈ったもの



第九話『過去への扉』

・詩織によると、佳織の意識が戻る確率はほぼ絶望的

・文化祭の棄権、ゆいの転校?

・奏は佳織を治す方法を探すために家を出て医学部に行き、脳や量子論を研究。
 愛理は凪沙のすすめで内浜大の理学部に行き、量子チューリングマシン(第五話を参照)を研究。
 詩織は何か特別な研究に没頭(量子論は詩織の研究分野と関係あり)。

・数年経っても佳織は眠ったまま

・愛理が奏にケニーのレポート「宇宙ひもの余剰次元への延伸による時間遡行」について話す

・凪沙が黒い箱を研究するために、それが強く反応する母校を壊し、そこに華宮総合研究所を造る

・詩織と凪沙が奏と愛理に最高機密のゆいを見せる。そこでの会話から以下を得る。
  ゆいは今の技術では造れない人造人間で、佳織が事故に遭った日から機能を止めている(傍に熊のぬいぐるみ)。
  AIユニット(黒いキューブ)がゆいに反応した。
  佳織を救う方法は、脳まで完璧なゆいの身体を研究して新しい身体を造り、佳織の脳の情報をそちらに移すこと。

・奏と愛理が大学を中退し、詩織らの所へ。YUIS(ユイス)プロジェクト始動。
 愛理はAIユニットを、奏はゆいの身体を研究。

・数年経ち、新しい人工素体が完成。
 第五話のPC研の人たちが佳織の意識の移し替えを試みるも失敗。

・第五話のPC研の人たちが奏と愛理の微妙な関係について話し、「だから3次元はめんどくさい」とぼやく

・ケニーのレポート「宇宙ひもの余剰次元への延伸による時間遡行」、今の技術では造れないゆい、
 愛理の量子チューリングマシン、凪沙の黒い箱(AIユニット)からある仮説(後述)を得る

・ゆいを過去(佳織が事故に遭う前)に送りこみ、事故を阻止させればよいことに気づく。
 世界が分岐してしまうが、因果の鎖により合流すると解釈。
 転送先はAIユニットが強く反応するゆいが現れた旧校舎5階とする。

・ゆいを育てる。ゆいに星を見せる(第七話を参照)。

・当初はゆいの転送に失敗(第一話を参照)するも、AIユニットがセーブポイントであることに気づき、成功

・再び第一話の最後のシーンへ



第十話『残された時間』

・再び10月1日。ゆい(*1)が箱に触れ、これまでのすべてを思い出す。

  *1…第二話と同じようにゆいのリボンの色がころころ変わっている。作画ミス?

・10月3日。屋上でゆいが佳織の事故の回避に何度も失敗したことを思い出す。

・10月6日。幽霊と眠り病(内浜症候群)の噂。
  幽霊の正体はゆいが同じ時間を繰り返すことで生まれた彼女の残像。
  その影に触れると眠り病(内浜症候群)にかかる(量子振動の影響で意識だけが別の場所に飛ばされる)。

・10月7日。謎の震動。

・10月8日。柔道部vs空手部。ゆいが佳織をかばう。結果として、ゆいが足を痛める。

・10月9日。佳織が奏とゆいの関係を疑い、学校を休む(ゆいによると初めてのこと)。

・10月10日。ゆいが写真撮影を提案。女子サバゲ部vs園芸部(第五話)。

・10月11日。天文学会のバッジ(第六話)。

・10月12日。ゆいが佳織の熊のぬいぐるみを盗む(第七話)。
 佳織がゆいに奏のことが好きかどうか聞く(このあたりからゆいルートへ)。
 ゆいが佐々木家を飛び出す(*2)。

  *2…ゆいの服の色がころころ変わっている。作画ミス?本作は総じて色指定がおかしい。

・公園でゆいが奏にいずれいなくなることを告げ、奏と佳織をくっつけようとする



第十一話『明日また、会えるよね?』

・未来の愛理が佳織の事故を防いだ後、すなわち、ゆいの未来を心配する

・10月13日。学食で愛理が奏に「どうしてゆいなの?」と言い、彼を蹴る。

・ゆいと街を歩き、一緒に星を見る

・10月14日。佳織が奏に告白するも振られる。

・バス停前にいたゆいを見つけ、バスの事故を避け、「ゆいのことが好き」と告白。
 AIユニットが反応し、ゆいが消える。
 (皮肉なことに、奏が佳織を振ってゆいを選ぶことが佳織を助けることだった)

・皆がゆいの存在を忘れる。写真からゆいが消える。



最終話『君のいる未来』

・10月15日。幽霊や眠り病(内浜症候群)の件は解決。

・皆がデジャブ(既視感)を覚え、ゆいの存在に気づきかける

・生徒会の副会長が(ゆいの)バッジを届ける

・10月16~19日の文化祭、プラネタリウム、ミス内浜学園・佐々木佳織

・花梨(かりん)がゆいの記憶について話す

・未来の奏が愛理に世界が分岐しても合流することを強調

・写真の傍にあったAIユニットのおかげでゆいのことを思い出す

・未来の佳織が目覚める

・(ゆいを造るために)「理工学部量子物理~」を目指す



オープニングテーマ「Le jour」(2~8、10~11話)
 1話ではエンディングテーマとして使用。9話では未使用。12話では挿入歌として使用。
 因みに2話の作画は1話の使い回しと静止画(動画の制作が間に合わなかった模様)。

エンディングテーマ「明日また会えるよね」(2~12話)
 1話では未使用。2~3話は佳織、4~8、10~11話は文字アート、9話はゆい、12話は巻き戻し。
 2~8話は佳織(ドラムあり)、9~11話はゆい(ドラムなし)、12話は佳織&ゆい。



~感想・考察~

STEINS;GATE』のようなループものと『君が望む永遠』のような究極の二者択一(三角関係)を混ぜた話。
やや粗い部分もあるが(特に量子論に関してはご都合主義で怪しい部分もありそうだが)、世界観はよいと思った。
他の有名作に埋もれてしまっているだけで、何度も楽しめる隠れた良作だと思う。

「ゆいがかわいそう」という意見もあるが、主人公の奏に告白されているし、
奏がいずれ自らゆいを造ることになりそうな終わり方なので(←原作(ゲーム)の最後でもそういう展開がある)、
ゆいは報われている方だと言える。
佳織もゆいも救われる展開にするためには、こうするしかなかったのだろう。
二者択一である以上、両者を同時に選ぶことはできないのだから。
ゲームのように複数の選択肢を提示できないことを考えると、このアニメの終わらせ方はかなり凝った方だと思う。

一方、原作(ゲーム)は繰り返しばかりで冗長な部分がやや多かった。
おまけに無意味に高騰していて、2015年7月現在、1万円を超えている。
やらなくてもネットでいくらでも情報を集められる時代なので、買わないことを薦める。

以上のように、アニメに関してはよくできている作品と言えそうだが、
http://dvdbd.wiki.fc2.com/wiki/失われた未来を求めてによると、残念ながら売れなかったらしい。
おそらくタイミングが悪かったのだろう。強いて言えば、もう少し早くアニメ化すべきだった。
本作で、制作会社(TRUMPLE)が活動休止している5年も前のゲームを今さら無理にアニメ化しても、
商業的には成功しにくいということが分かった。