赤目無冠のぶろぐ

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帰ってきたニートの一日の作者。詳しくははじめにへ。

日本のGDP(国内総生産)は減っているのか?

Q:日本のGDP国内総生産)は減っているのか?

A:円安が急速に進んだため、ドルベースで見ると減っている。
  しかし、円ベースで見ると増えている。

Q:円ベースのソースは?

A:「日本 gdp」と検索
  ↓
  内閣府の国民経済計算(GDP統計)
  ↓
  主な時系列データ(PDF形式:670KB)
  ↓
  この中の「実質季節調整系列」と「名目季節調整系列」の左端の数字を参照せよ

  なお、このデータは日本経済新聞の統計・指標でも見られる

  ※ドルベースの方はネットニュースなどで何度も語られているので、そちらを参照してください

Q:季節調整って何?

A:季節的な変動を除いて、分析しやすい形にすること(https://ja.wikipedia.org/wiki/季節調整

Q:名目と実質って何?

A:簡単に言うと、名目=実質+物価。
  したがって、名目>実質ならインフレ、実質>名目ならデフレ。
  因みに今の日本は実質>名目なのでデフレ。GDPデフレーターは90強ぐらい。

Q:GDPデフレーターって何?

A:名目GDP÷実質GDP×100。
  この値が100以上ならインフレ、100以下ならデフレ。

Q:推移を詳しく

A:1997年1~3月:実質478兆円、名目522兆円
  途中省略
  2008年7~9月:実質518兆円、名目497兆円 / 順調に増えていますな

  2008年10~12月:実質501兆円、名目488兆円 / リーマンショック(>_<)
  2009年1~3月:実質481兆円、名目468兆円 / 最悪だ…→民主党政権に(-_-)

  2010年10~12月:実質516兆円、名目482兆円 / ようやく回復してきたぞ(^^)
  2011年1~3月:実質506兆円、名目471兆円 / 地震津波原発(>_<)
  2011年4~6月:実質503兆円、名目465兆円 / 自粛ムード(-_-)

  2012年1~3月:実質522兆円、名目481兆円 / 回復してきたぞ(^^)
  2012年10~12月:実質517兆円、名目473兆円 / 異常な円高だ~(>_<)→自民党政権に戻そう(-_-)

  2013年4~6月:実質526兆円、名目479兆円 / アベノミクスでほくほく(^^)

  2014年1~3月:実質535兆円、名目487兆円 / 順調ですな(^^)
  2014年4~6月:実質525兆円、名目488兆円(*1) / 消費税で激減(>_<)

  2015年7~9月:実質530兆円、名目501兆円 / まぁボチボチといったところか(^^;)

  *1…興味深いことに、2014年4~6月の名目値はあまり変わっていない。それどころか増えている。
    おそらく増税分、物価が上昇したのだろう。
    前向きに考えれば、増税は名目値を上昇させるため、実はインフレ要因となる?
    (事実、GDPデフレーターも明らかに上昇している)
    しかし、見かけ上の上昇に過ぎず、税負担が後で影響して景気の後退要因になるという反論もできる?
    ここは意見が分かれそうなところだ。

    そもそもインフレを絶対視し、デフレを悪とみなす考え方は本当に正しいのだろうか?
    上記のデータに従えば、極端な話、増税しまくれば自然に名目値が上昇してインフレに向かう可能性があるが、
    当然ながら、そんな乱暴な政策を続ければ実態経済はどこかで失速する。
    ということは、無理にインフレ状態にすることを目指すあらゆる政策はまやかしに過ぎないのではなかろうか。
    結局のところ、物価というものは結果として出てくるものに過ぎず、それに無理に働きかけても本質は何も変わらない。
    そんな気がする。