赤目無冠のぶろぐ

アニメ要約・批評、仮想通貨(ビットコイン、モナコイン)、将棋・麻雀、音楽(作曲、DTM、ベース)、思想など

帰ってきたニートの一日の作者。詳しくははじめにへ。

2013年冬アニメ「ビビッドレッド・オペレーション」

ビビッドレッド・オペレーションを駆け足で概観していきたい(かなりラフにまとめた)。
2013年1~3月放送。wikipediaこちら。監督はストライクウィッチーズなどで有名な高村和宏。



第一話「ファーストオペレーション」

・近未来、伊豆大島で、中学生の一色あかね、赤ブルマ姿でわんこに乗って新聞配達
 5年前に完成した一色健次郎(あかねの祖父)の示現エンジン(*1)でエネルギー問題は解決、平和に

  *1…相模灘中央に建設された人工島、ブルーアイランドにある

・妹はもも。父は他界。あかねはマヨラー。家は研究で貧乏。あおいが帰ってくるらしい。

・ミリタリーで何か起こる。7年前から言われていたアローンとやら。

・健次郎、カワウソのぬいぐるみに。本体は冷蔵庫に(^^;)。カギができる。

・カギを使って飛ぶ。ドッキング!?

・OP「Energy」

 



第二話「かさなり合う瞬間(とき)」

・OP「Energy」

・ドッキングできず。あおいがあかねを拒む。

・二年前のあかねとあおいの出会いの話

・黒騎れいによりアローン復活

・あおいが心を開いたことでドッキング成功。アローン殲滅。

・学校が壊れて転校

・ED「We are One!」



第三話「本当の強さ」

・国立新大島学園へ。担任は天城みずは。

・三枝(さえぐさ)わかば

・ED「Stereo Colors」



第四話「約束」

・四宮(しのみや)ひまわり

・ED「Stray Sheep Story」



第五話「もう一つの鍵」

・黒騎れいとカラス
 「(この世界に深く)干渉してはならない」「迷っているのですね、この世界を破壊することに」
 「アローンを変異させるのはあなたの心」「彼ら(=始まりと終わりの狭間に存在するもの)があなたに与えたチャンスは無限ではない」
 「役目(=示現エンジンを破壊すること)を忘れてはいけませんよ」「滅んでしまったあなたの世界を取り戻すためにも」
 「あなたのいた世界は全て消滅してしまいました」

 要するに、れいは消滅してしまった別の世界から来た子→元の世界を取り戻すためには、あかね達の世界を壊す必要がある
 →しかし、あかね達と触れるうちに、破壊することを躊躇うように、という設定

・ED「ありふれたしあわせ」



第六話「健次郎があかね達の友情パワーを強化しようとするけどとんでもないことになる話」

式根島、サマースクール、水着回

・ED「Vivid Shining Sky」



第七話「ゆずれない願い

・カラスによると「他の人間に干渉してはならないこと」「毎日、学校に行くこと」が彼らとの約束

・冷蔵庫に2021年

・アローン復活であかねピンチ



第八話「今日よりも鮮やかに」

・アローンはバリアを張る(モスラ状態)

※健次郎は金を7年前の事故の償いに充てていた

・SGE爆弾を使うことに。あかねのために3人が協力。



第九話「晴れときどきふわふわ」

・ひまわりがモデルになる話



第十話「光と影と」

・れい、残りの矢を全て使うことを決意

・ひまわりにより、アローンへの干渉の元が判明
  ↓
・れいは捕まり、あかね達に裏切られたと勘違い



第十一話「つたえたい想い」

・れいは別世界の人間だと判明(異常な身体能力を発揮できたのもそのため)

・4人は、軍の命令を無視して、れいに会いに行く

・正直、カラスの動機が意味不明。どっちにしろ失格らしい。人間を下等な生物と見下している模様。



最終話「ビビッドレッド・オペレーション

・パンチで解決。ふぅ。

・OP

・れいは鍵を使ってドアを開け、自分がいた世界へ

・最後は2期を示唆?



~感想~

 キャラクターデザイン、絵の動き、基本的な世界観など、表層的な部分はよかったが、肝心の中身がいまいちだった。
 何というか決まりきったテンプレートをずっと見させられているようだった。
 また、中途半端にシリアスで難しい要素(黒騎れいの設定など)を入れようとしてかえって失敗していた。
 カラスの動機付けも曖昧で釈然としないところがある。それ以外のキャラクターの動機付けも弱い。
 これなら細かいことを気にしないですむ分かり易い話にして、最後まで突っ走った方がまだよかったかもしれない。

 それと、尻などのエロが多少あからさま過ぎた。
 筆者は割と寛大な性格だ(と思う)が、それでもこの内容だと稚拙なのは否めない。

 とにかくはっきりしたことは、監督の高村氏は子供が望む分かり易い正義感を描くタイプで、
 大人の鑑賞に堪える作品は描けないということである。
 また、2ちゃんねるのアンチ板では、吉野氏の脚本が酷評されていた。
 (この2人への批判がメインだった。誹謗中傷も一部あるため、本人達の名誉のために詳細は控えておきたい。)

 あにこれ(http://www.anikore.jp/anime/3924/)の点数は59.5点(2013年4月2日現在)と低く、今期の中では下の方。
 前評判はよかったが、期待されるほどの中身はなかったようだ。
 物語は5段階評価で2.9と低い(普通はよければ3.5はいく。平均でも3。)。

 頻繁に宣伝していたため、ある程度は売れると予想されるが、上記サイトを見る限り、ファンは批判している。
 このサイトの評価が世論の全てではないが、実に300件を超えるレビューがあるので、ある程度のサンプルだと言える。
 レビュー件数自体は多い方なので、「期待していたが裏切られた(あるいは期待しすぎた)」というのが本音であろう。

 実際、2ちゃんねるのアニメ板の信者スレッド(熱狂的なファンが集まるところ)のコアなファンでさえ、
 手放しに喜ぶことはなく、悪いところも少しはあると冷静に認めている。

 知名度や宣伝によって売れたとしても、反省すべきところは反省した方がよさそうである。