麻雀の裏スジについて
麻雀のセオリーに「序巡の裏スジは危険」というものがある。
裏スジとは、たとえば1が捨てられている時の2,5など(捨て牌の1つ内側のスジ)。
理由は134という形の場合、1を切ることが多いから。その場合、2,5が当たりになるから。
しかしこれはリャンメンを仮定した時の話である。
しかも当たりになるのは、その34というリャンメンがたまたまテンパイまでメンツにならなかった時に限られる。
非常に限定的な場合にのみ成立するセオリーであり、一般化するのは疑問である。
また、134という形は1を切らずに保留した方がよいこともある。
2をツモって1234ノベタン待ちができることもあるからである。
さらに5をツモれば2メンツを見込める。
まして245の2ならますます大事である。3ツモの4連続形から6ツモのピアノ待ちに発展する可能性があるからである。
むしろ序巡で捨てる可能性が高いのは裏目になりにくい端っこのスジ牌などであろう。
たとえば8枚麻雀で134m14569pという形があったら、スジ孤立牌の1pや9pを捨てることはあっても1mを捨てることはない。
2m引きでノベタン待ちになることもあるからである。
従って、むしろ麻雀は繋がることのない完全に孤立した牌を捨てていくことの方が多い。
牌効率を重視すると必然的にそういう打ち方になる(その裏をかく迷彩打ちは例外となるが)。
要するに、とつげき東北の言葉を借りれば、いらない牌の隣はいらないわけである。
このことから次がいえる。
序巡に1が切られているからといって、裏スジの2が危険とは一概にいえない。
他にも145、156、167、178という可能性があるのだから当たり候補にすぎない。危険性は他の無スジと同じはずである。
わざわざ積極的に捨てる必要はないが、特別警戒する必要もない、といったところ。
実戦では参考程度に留めておいた方がよいもの、それが裏スジ。
裏スジを意識するぐらいなら、ドラそばを意識した方が成績向上に直結し易いと思う。