将棋から分かるメンタルの重要性
毎日更新することを目標にしているので、今日も何か書いておく。
最近は先崎学というプロ将棋棋士が書いた本を読んでいる。
洒脱で読みやすい文章を書く人なので、気に入っている。
最近では『棋士が数学者になる時』という本が有名。
プロ棋士がどのようなことを考えて将棋を指しているのかが分かるので、面白い。
将棋に詳しくない人でも、心理的な駆け引きだけを追うことはできるので、それなりに楽しめる内容になっている。
棋譜が長いので、苦手な人は読み飛ばしながら読めばよいと思う。
読んでいて思ったのは、意外と棋士の考え方は「反復して体で覚える」という姿勢であり、体育会系に近いということ。
その意味で、スポーツが好きでインテリ系のものにまったく興味がない人でも、
メンタルに関する部分は、参考になると思う。
スポーツや将棋・囲碁などの勝負ごとを見るとよく分かるのだが、「やはり人は動揺する」。
予想以上に「メンタル」に左右される。
「俺はこれだけ練習した」「これだけ知っている」「棋理(将棋の理屈)にかなっているから、明らかによい」と豪語しても、
メンタルが弱いと実戦であっさり崩れることがある。
勝負において、机上の空論をふりかざすのは簡単だが、実際にやってみて勝ち切るのは難しい。
麻雀においても、とつげき東北という者が科学的に結論に近いものを証明したが、実戦はプロ雀士以下だった
(ただし、彼の理論自体は今なお健在)。
勝てるはずなのに勝てないときもある。逆に絶対ダメだと思ったのに勝つケースもある。
本書はそうした勝負ごとで頻繁におきるトッププロの心理的な駆け引きについて言及している。
- 作者: 先崎学
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2013/05/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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