赤目無冠のぶろぐ

アニメ要約・批評、仮想通貨(ビットコイン、モナコイン)、将棋・麻雀、音楽(作曲、DTM、ベース)、思想など

帰ってきたニートの一日の作者。詳しくははじめにへ。

冷静な奴の正しさは異常

2014年正月にいまさらながらに確信した、こんな業界がこれからヤバイ(永江一石)
という記事をfacebookで批判している人がたくさんいた。
面白い人がたくさん絡んでいるなぁと思ったので、いくつか列挙して絡んでいく。

 


たとえば自営業(個人事業主) 土地家屋調査士の野呂政光氏は
「全く数字の裏付けすらない己の思い込みを滔々と書き連ねるのが「マーケター」なんでしょうか。
 衰退しているならそれをどうすれば盛り上げることができるのかというアイディアの一つも提示できないで「コンサルタント」ですか。
 やはり、厳しい試験で資質を問われることすらなく、名乗ったもん勝ちの肩書きを恥ずかし気もなく名乗れる方は違いますなぁ。」
と厳しく批判。
ここまで言うなら自分が名乗ればいいと思うのだが。ノウハウがないのだろうか。
批判するだけで何もできなさそうな典型を見てしまった。

さらに
ライブドア絡みの人間ですからな。だいたい、自己紹介文を見てご覧なさい。「震災を機に」が正解です。「気」ではありません。
 こんな程度の低い間違いをするような人間に文章を書いて世に問う資格などないではありませんか。
 まあ、1のことを10にも100にも膨らましてしゃべるのが「コンサルタント」の仕事でしょう。
 こういう輩は相手にしないに限ります。」と言及。
しかしよく考えてみれば相手にしてしまっているのは彼自身なのである。
結果として、アクセスが伸びるから、永江一石氏の懐にますます金が行く。
是非はともかく、反応するだけでみんな永江一石氏の術にハマってしまっているわけだ。
ライブドア・マジックだ。これは笑いが止まらない。

ついでにいえば野呂氏と会話しているYuri Yamamoto氏のコメントもおかしい。
「七五三やお宮参り、安産祈願 うちの周りはみんな行くよ。」と言及しているが、個人の行動が全体を決定するわけではない。
彼女は自分の周りが行くなら社会全体も必ず行くと思っているらしい。短絡的な思考回路である。
作為的な一部が全体を決定するわけではないということが分からないらしい。
(とはいえ、永江氏ももう少しデータを添えるべきだったかもしれない。まぁアクセスが伸びればそれで勝ちなのだが。)


以前、コメントが欲しいだけなら、ブログの記事は不完全な方がよいと述べたが、この記事はその典型例になっている。
ツッコミどころを残した方がかえって伸びるわけだ。
下手をするとこのように突っ込まれることをあらかじめ想定して、わざと多くを語っていないのかもしれない。
おそるべし永江氏。皆さんもバカにせずに参考にした方がよい。
というかバカにしてしまった時点で永江氏が勝ってしまうカラクリなのだ(笑)。


面白いのでもう少し見ていく。

明治大学のMike Hasegawa氏は「この人いい年して、ヤバイとしか言えんのかねぇ・・・。言葉の貧困以下の問題。」と言及。
おっしゃる通りだが、おかげでアクセスが増えてヤバイ。
「ヤバイよヤバイよ」と言う出川のようだ。私はこれを仮に出川商法と定義したい(^^;)。


吉備国際大学の鈴木英亮氏は、
「実際に苦悩しながらも、各方面で努力・活躍・成功されている方々がいる中で、日本全国の実態を知らずして、
 “ヤバイ”という言葉で片付け、不安感を抱かせるような、否定するかのようなモノの伝え方は大変腹立たしく思います。」と言及。
冷徹に傾向のみを淡々と指摘するのが永江氏の仕事なので問題は何もないと思うのだが。
それともひょっとして彼は冠婚葬祭の関係者なのだろうか。それにしても聞いたこともない大学である。無知で申し訳ない。


一方、このような中、ローソンストア100の大橋政昭氏は「表現の仕方はどうであれ、ある意味的を射た見解だと思う。」と述べ、持論を展開。
意外とコンビニ関係者の方が庶民の感覚に近いところにいるから実情がよく見えているのかもしれない。
それに記事の具体的内容に応えて実態を掴もうと努力している。
ヤバイに反応して酷評する暇があるなら、冠婚葬祭の斜陽を真摯に受け止め、トレンドの変化を読んだ方がいいわけだ。
この人は何というか実践的かつ冷静。

そして北海道大学の若狭良治氏は「結論が早すぎる」としながらも
「確かに永江さんの指摘する傾向は、私も感じます。永江さんの言葉尻をとらえて批判しても自分が寂しくなるのではないかと思います。」とコメント。
本当にその通り。


こうしてみると、冷静な奴の正しさは異常である。あ、これを題名にしよっ。