赤目無冠のぶろぐ

アニメ要約・批評、仮想通貨(ビットコイン、モナコイン)、将棋・麻雀、音楽(作曲、DTM、ベース)、思想など

帰ってきたニートの一日の作者。詳しくははじめにへ。

谷川流による『涼宮ハルヒの直観』~参考文献のまとめ

谷川流による『涼宮ハルヒの直観』~参考文献のまとめ
角川スニーカー文庫、2020年11月発行、第12巻、イラスト いとうのいぢ


「あとがき」と「最後に」の後にある参考文献のまとめ

※(米印)は筆者が加筆したもの

参考url
このブログ→カテゴリー→ハルヒ

https://akamemukan.hatenablog.com/archive/category/ハルヒ

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「七不思議オーバータイム」

筒井康隆 『バブリング創世記』
 藤原定家百人一首よりも面白い(?)「裏小倉」がある本

※『学校の怪談
 Tが持ってきた児童書→4人の会議中に長門が読んでいた本

※『イメージ・シンボル事典』
 長門が読んでいた本

※Thomas Pynchon 『Gravity's Rainbow』 (Viking Press版ハードカバー 73年初版)
 Tが借りた文芸部室の貴重な本

※橘成季(たちばなのなりすえ) 『古今著聞集(ちょもんじゅう)』
 鎌倉時代の説話集

  『仁和(にんな)三年八月、武徳殿の東の松原に変化(へんげ)の者出づる事』
  平安時代の京都で猟奇的な殺人事件が発生し、その犯人が鬼だった、という話
  古文で習う『今昔物語集』にも採用されている有名な話

  『承安(じょうあん)元年七月、伊豆国奥島に鬼の船着く事』
  九条兼実(かねざね)が日記に残している話(史実?)

  『変化(へんげ)』第27篇冒頭
  鬼などのバケモノの存在を疑う文

・西尾光一・小林保治校注 『古今著聞集 下』 (新潮社)

本郷恵子 『古今著聞集―物語の舞台を歩く』 (山川出版社

神林長平(かんばやしちょうへい) 『戦闘妖精・雪風
 長門が言った「L型からD型」「光学異性体」「ジャム」の元ネタ

奥瀬サキ 『火閻(かえん)魔人』 (幻冬舎
 鬼退治を描いたオカルト漫画

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鶴屋さんの挑戦」

アーサー・コナン・ドイル 『恐怖の谷』 (シャーロック・ホームズシリーズ)
 「バールストンギャンビット」
  真犯人を既に死んでしまったかのように見せかけるトリック
  ギャンビットは序盤で自分の駒をわざと犠牲にするチェスの定跡

エラリー・クイーン 『Yの悲劇』
 「Yのマンドリン

アガサ・クリスティアクロイド殺し
 「アクロイドのアレ」

※ジョン・ディクスン・カー
 『三つの棺』、『ユダの窓』、『プレーグ・コートの殺人』、
 『The Emperor's Snuff-Box(皇帝のかぎ煙草入れ)』(T推奨)、
 『火刑法廷』(古泉推奨)、
 『緑のカプセルの謎』(長門推奨)

アントニー・バークリー
 『毒入りチョコレート事件』、
 『最上階の殺人』と『第二の銃声』(古泉推奨)、
 『Trial and Error』と『ウィッチフォード毒殺事件』(T推奨)

エラリー・クイーン
 『エジプト十字架の謎』(T推奨→冒頭の「ヨードチンキの瓶」)、
 『ギリシャ棺』(長門推奨)、
 『オランダ靴の謎』、『チャイナ橙の謎』、『中途の家』

エラリー・クイーン 越前敏弥・北田絵里子訳 『シャム双子の秘密』 (角川文庫)
 古泉推奨

北村薫 『ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件』 (創元推理文庫
 パスティーシュ(模倣)小説
 『シャム双子』だけ『読者への挑戦』がない理由がわかる本

法月綸太郎(のりづきりんたろう
 『法月綸太郎ミステリー塾 海外編 複雑な殺人芸術』 (講談社

  『初期クイーン論』
  作中の探偵の推理が唯一の解かは作中で証明できないという後期クイーン問題

氷川透(とおる) 『最後から二番めの真実』 (講談社ノベルス
 『読者への挑戦』論や、法月が提唱した後期クイーン問題への言及がある本

有栖川有栖(ありす) 『江神二郎の洞察』 (創元推理文庫

  『除夜を歩く』
  偽の手がかりによる完璧な推理の不可能性について

石崎幸二 『記録の中の殺人』 (講談社ノベルス
 プロファイリングや、ゲーデル問題への言及がある本

二階堂黎人(れいと)
 『KADOKAWAミステリ2001年4月号』収録「論理(ロジック)の聖剣(エクスカリバー)」
 (角川書店
 後期クイーン問題を一蹴する内容

・深水黎一郎(ふかみれいいちろう) 『大癋見(おおべしみ)警部の事件簿』 (光文社文庫

  chapter 7『テトロドトキシン連続毒殺事件』
  後期クイーン問題に陥らないように努力する話

エラリー・クイーン 鮎川信夫訳 『Xの悲劇』 (創元推理文庫
 必読の名著

江戸川乱歩編 『世界短編傑作集1』 (創元推理文庫

  エドガー・アラン・ポーの「盗まれた手紙」
  鶴屋の作戦(隠したいものをあえて隠さないことで相手の盲点をつく作戦)

  アントン・チェーホフの「安全マッチ」
  物語の終盤、トイレに行く際に廊下で古泉が挙げた本

※『日本書記』

  神功(じんぐう)皇后の項目
  叙述トリックがある話?(あくまで古泉の解釈)(中国の『魏志倭人伝』)

※『資治通鑑(しじつがん)』
 「風光明媚(めいび)」の語源がある歴史書?(キョンの嘘)

※フランソワ・ラブレー 『ガルガンチュワとパンタグリュエル』
 「パニュルジュの羊」が出てくる本

※『古事記
 「ヒトコトヌシ」や「葛城山の神」が登場する歴史書

アントニー・バークリー 『服用禁止(Not to Be Taken)』
 物語の終盤、トイレから部室に戻る際に古泉が挙げた本
 (エピソード3の推理の際に古泉が言った「とある理由で」に対する答え)

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「あとがき」

・香港のミステリ作家、陳浩基(ちんこうき) 天野健太郎訳 『13・67』 (文藝春秋

  あとがきに対する姿勢について

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おまけ~「鶴屋さんの挑戦」のエピソード1と2の推理中に長門が読んでいた本~

特徴
「やたら黄色っぽいページの長方形の本」
「やたら縦長の黄色っぽい本」
ギリシャの哲学者が楽器を演奏してそうなタイトルのペーパーブック」

twitterツイッター)の山岸真(P.N)のツイートがヒント
https://twitter.com/ymgsm
https://twitter.com/ymgsm/status/1332887550436859904