赤目無冠のぶろぐ

アニメ要約・批評、仮想通貨(ビットコイン、モナコイン)、将棋・麻雀、音楽(作曲、DTM、ベース)、思想など

帰ってきたニートの一日の作者。詳しくははじめにへ。

アニメ化されていない『ニセコイ』のまとめ

アニメ化されていないニセコイを駆け足でまとめた。
絵本、鍵、錠のみに注目した。それ以外はかなり粗いまとめ。


11巻

90話 アオイロ

・小野寺家で万里花が絵本(赤いリボン、金髪の少女→千棘?)を発見

・絵本の内容:2つの王国の王子さまとお姫さま→戦争で離れ離れになってしまう
  →「ザクシャインラブ」、錠と鍵→次々と障害が現れる→鍵を持った女の子達が助けてくれる
  →続きがない→楽いわく、悲しい結末なので自分が描き変えてハッピーエンドにした

・何かを知ってそうな万里花

・楽いわく、女の子の瞳は青色ではなかった

91話 クヤシイ / 92話 ハナタバ

・楽の記憶が戻る→千棘の誕生日、楽の花束

・千棘の父いわく、千棘の瞳は茶色→青色(白人系には加齢で瞳の色が変化する例は少なくない)

・男1人、女4人の絵本の表紙→鍵4本?

93話 ヤセタイ→アニメ2期11話 / 94話 キグルミ(小咲の誕生日プレゼント、春と楽、着ぐるみ)

95話 オッサン~96話 ソウゾウ~97話 オネガイ

・万里花の中学の友人(元いじめっ子)、篠原御影の登場

・「あん事 まだ彼に話しとらんと」

・万里花のキス

98話 オハヨウ→アニメ2期11話


12巻

99話 カヨワイ(鶫誠士郎) / 100話 オタメシ→アニメ2期12話 / 101話 ケーキヤ(vs和菓子屋)
102話 セイエン(るりの水泳) / 103話 コクフク(ポーラの苦手克服)
104話 ラクサマ→アニメ2期5話 / 105話 タナバタ(小咲の短冊、願い事)
106話 ソウサク→アニメ2期12話 / 107話 オマツリ(小野寺を小咲と呼ぶ楽、ニセコイを知る春)


13巻

108話 シツモン~109話 ブキヨウ~110話 オデカケ(春)
111話 ホレボレ(鶫誠士郎) / 112話 ステップ(右助と本田)
113話 ジイサマ~114話 イチミリ~115話 アンシン(るりの曾祖父) / 116話 ベントウ


14巻

117話 フクツウ(楽の盲腸)

118話 ネエサン
 奏倉羽(かなくらユイ)。羽姉ちゃん。幼馴染。チャイニーズマフィア。キス。担任。

119話 センセイ
 2歳差で飛び級。羽と集・万里花。4本の鍵。

120話 シリタイ
 羽いわく、かつて楽・千棘・小咲・万里花・鶫は一緒だった

121話 オトウト

・羽いわく、楽が一番大切な人をちゃんと決めたら、自分の知っていることを全て教えるつもり。
 そして今のままではペンダントは開かない。

・新キャラの夜(イエ)。羽は両親と死別→ゆえに楽に依存。

122話 メンダン(副担任・福田先生) / 123話 ムイテル(小咲の適性)
124話 レディー~125話 オンナハ(鶫とポーラの任務)


15巻

126話 センゲン(羽のライバル宣言) / 127話 オウサマ~128話 ツナイデ(王様ゲーム
129話 ツメタイ(冷たい万里花) / 130話 シュザイ(喜喜美々子の取材)

131話 サクセン(文化祭。小咲とお化け屋敷(春の計らい)。)~132話 ミスコン
~133話 タイマン(小咲vs春)~134話 ゴシメイ(春が優勝し、楽を指名)


16巻

135話 ウタゴエ(羽の音楽、音痴)
136話 ソックリ~137話 ヨカッタ~138話 ダイキチ~139話 スピーチ(千棘そっくり
140話 スイミン(鶫) / 141話 セイジツ(集とるり)
142話 ドウブツ(万里花の動物嫌いの克服) / 143話 ハタラコ(小咲と温泉旅館でバイト)


17巻

144話 オトマリ(143話の続き) / 145話 タイイク
146話 カンペキ~147話 ユイネエ(羽の過労と孤独) / 148話 アトツギ(後継ぎ)
149話 オジョウ(親子丼ラーメン)
150話 ハンギメ~151話 トラブル~152話 グッスリ(修学旅行)


18巻

153話 カツゲキ~154話 ウレシイ~155話 アルコト~156話 イチゲキ(修学旅行)
157話 テンコウ~158話 シツモン~159話 メイアン~160話 アイタイ~161話 トラップ(千棘の転校騒ぎ)


19巻

162話 ワカッタ(千棘の転校騒ぎ)

163話 キレハシ~164話 マホウノ~165話 モミノキ
~166話 タノシミ~167話 センタク~168話 ツウジタ(クリスマスイヴ)

・春の部屋から絵本のなくなっていたページが見つかる

・絵本の続き:姫は既に亡くなっていた
  →王子が「ザクシャインラブ」と言い、姫の鍵を自身の錠に差し込む
  →中から魔法の指輪が出てくる(「まほうの」は楽の字)

・小咲とデート

・小咲の鍵と錠を鍵屋に預ける→子供のミスで鍵と錠が廃棄品へ

・集積所か小咲の所か選択→小咲の所へ(小咲も同じ選択=想いが通じた)

・子供が鍵と錠を持ち帰っていたことが判明

・春いわく、絵本はこれで全部で、続き(最後のページ)はない。
 小咲の母いわく、絵本は人から貰ったもの。

169話 バカンス~170話 サバイブ(万里花)


20巻

171話 ココロネ(万里花は病弱、時間がない、母) / 172話 サンパイ~173話 ヘンヨウ(正月)
174話 イルワヨ~175話 ドウヨウ(千棘に好きな人がいると言われ動揺)
176話 オコサマ~177話 オモエバ~178話 オトナニ~179話 メイレイ
(羽の20歳の誕生日、1月8日→縁談→羽の告白→失恋)


21巻

180話 ミテキタ(万里花のバレンタイン)~181話 ゲンカイ(万里花の限界→九州へ)
~182話 ケイヤク(万里花の母との契約、御影)~183話 デンゴン~184話 オヤクメ~185話 タタカイ
~186話 ドウシテ~187話 ロウゴク(万里花の父)~188話 マリーヘ

※御影は11巻の95~97話参照。「あん事 まだ彼に話しとらんと」は万里花の母の件。


22巻

189話 ケッコン~190話 サラッテ~191話 オマタセ~192話 シジョウ~193話 トビタツ
~194話 ヒトツモ~195話 マンナカ(万里花の母の説得、万里花はアメリカ病院へ)
196話 ガンバル(候補は千棘か小咲に)~197話 ゲンキニ


23巻

198話 グウゼン~199話 マジコイ~200話 キヅイタ(千棘への恋心に気づく)
201話 ハルカゼ~202話 シンケン~203話 ハジマリ(春、髪を切る。彼女の進路は和菓子職人。)
204話 チャンス~205話 ソウヨブ~206話 イツカハ(鶫の恋)
207話 ダイガク(るりと先生を目指す集)


24巻

208話 アコガレ~209話 ヤッカイ(207話の続き)

210話 キメタノ~211話 ホシフルヨルニ(小咲の告白を千棘が聞いてしまう)
212話 バイバイ(千棘の失踪)~213話 ツヅキガ~214話 イドコロ(ニューヨーク、千棘の母の所へ)

215話 スキナノ

・小咲が千棘に「一条君の事が好きなの」と言う。千棘が逃げる。

・千棘の母が千棘に「だったら会ってみる? その絵本の作者に」と言う。
 彼女いわく、絵本の作者は一条楽の母。

216話 シンソウ

・千棘の母いわく、自分、楽の母、小咲の母、万里花の母は高校の頃の同級生

・千棘が絵本作家である楽の母に会う。
 楽の母いわく、絵本の最後は姫も王子も死んでしまうが天国で幸せに暮らすという内容。
 しかし楽が生きて結ばれて幸せに暮らす話に変えた。

・本の題名はザクシャインラブ(Zawsze in Love)
 ザクシャはポーランド語。「愛を永遠に」の翻訳ミス。

 錠と鍵で愛を誓うという風習はポーランドのトゥムスキ橋(愛の橋)の伝説から。
 恋人達が2人の名前を書いた錠を橋の欄干に付け、鍵を川へ投げ入れると永遠に結ばれる。

 楽の母が千棘の母に翻訳ミスを指摘され、恥ずかしさのあまり、自ら題名を削ってしまう
 →千棘の母が「もったいないからいらないならよこせ」と言う

217話 キマッタ

・楽の母「私一つウソをつきました」「本当は楽自身も覚えていないようだけど」
  「楽は当時 私にその約束について語ってくれた事がある」

・出会った場所、天駒(てんく)高原へ(元ネタは天狗高原→作者の地元、高知)


25巻

218話 ナンダカ

・楽が決意したことを知った羽がペンダント(錠)に詰まっていたものを取り除く(14巻121話参照)。
 羽いわく、楽の友達が興味本位(本意は誤字?)で開けようとしてこうなった。

219話 ヤッパリ

・楽を敵視するクロードとそんな彼を説得する鶫

・万里花が10年前のことをすべて覚えていたことを告白。
 彼女は自身が約束の女の子ではないことを覚えていたため、忘れたふりをしていた。

220話 サイゴノ

・小咲が絵本の最後のページを発見。
 楽によって3人の天使が姫を生き返らせる話に書き変えられたもの。

・千棘が岩の字を見てすべてを思い出す

221話 シンジツ

~ここから回想~

・千棘が絵本の王子と姫のように約束すれば、また会えると思い、楽と結婚することを宣言
 →万里花ともめる

・羽の提案で鍵は4本(天使の鍵3本と姫の鍵1本)に
 →誰が姫の鍵を取るかでもめる→楽に決めてもらうことに
 →楽が小咲をちらっと見て、「どっちかっていうと ちとげ?」「髪も長くて女の子ぽいから」と言う
  (残念ながら、万里花はこの時点で失恋)

・千棘が絵本の最後のページを拾う

・小咲が楽の額にバンソウコウを貼る。
 楽が「(本当は)こさきのことが好き」と言い、その件を千棘に伝えにいこうとする。
 それでは千棘がかわいそうだと思った小咲がそれを止め、
 かわりに岩に「らく、こさき」という相合傘のマークを刻むことを望む。
 そして千棘がこの楽と小咲の行動を見てしまう。

・別れる日、千棘が小咲に本物の鍵を渡す。理由は相思相愛といえるのは楽と小咲のみだから。

222話 ニセモノ

・千棘が絵本の最後のページを渡し忘れたことに気づくが、
 もう会うこともないと思い、それを棚の中にしまう

~回想おしまい~

・千棘が偽物の恋だと気づき、号泣。
 小咲がそんな千棘と一緒に傷つくために彼女を捜す。

223話 イヒョウ~224話 デキナイ

・鶫がクロードに勝ち、自身が女であることを明かす

・るりが集に告白

・万里花が千棘を説得。なかったことにはできない。

225話 コクハク~226話 ケツベツ

・小咲の最後の告白と決別。小咲も楽も泣く。
 楽は小咲のことが好きだった。だが彼の中にはもう千棘がいる。

・小咲が楽に本物の鍵を渡す。
 楽が本物の鍵を自分の錠に差し込む。
 中から指輪と、楽と小咲の手紙が出てくる。
 小咲の手紙を読んで胸が詰まる楽。だが彼は千棘に決めた。

227話 ニセコイ~228話 タビダチ

・結局、楽は千棘を選ぶ

・千棘と鶫は高校を中退し、学歴の関係のない世界へ

・数年後――

最終話 ヤクソク

・楽は新米公務員として凡矢理市役所に勤めることに。同時にヤクザ二代目に。
 表と裏からこの街を守っていくことになる。
 (楽の父は現役を退き、第二の人生(二度目のハネムーン)を妻と楽しむ)

・千棘の父も現役を退く。クロードが跡を継ぐ。今も凡矢理にいる。

・集は教師に(楽の結婚式の幹事に)。るりは翻訳家に。
 集が好きだった先生も登場(子供もいる)。

・春は和菓子職人に(しかし多忙で出会いがない)。ポーラは大学院に行き、研究者に。

・羽も健在(お腹が出ている→妊娠)

・鶫は千棘の専属モデルとして働くことに

・万里花はお見合いの相手を探す(千葉県在住の…)

・小咲は楽と千棘のウェディングケーキを作る

・千棘は世界で活躍するファッションデザイナーに

・高原で「ザクシャインラブ」と言い、キスする楽と千棘
 (今まで持っていたあのペンダントはあの日 この場所に埋めた。3人でそう決めた。)

 

~考察・感想・総評~

小咲が不憫である。
25巻221話によると、相思相愛といえるのは楽と小咲だけ。
この点を重視すると、千棘エンドは納得できない。
人気のあるキャラクターなので、ちょっと残念である。

しかし本作の題名は「ニセコイ」。
偽の恋が本物の恋に変わっていく過程を描いたものだと解釈すると、千棘エンドも考えられる。
構成やコンセプトといったものを編集者のように淡々と重視するとそうなる。
実際、1巻1話はそういう話だった(※)。

楽は小咲への恋心を通じて、それより強い千棘への恋心に気づいた。
そんなところだろう。

※余談だが、こういった話の最後を予想する場合は1巻1話を徹底して読んだ方がよい。
 連載ものの場合、打ち切りの可能性があるため、1話の時点で最低限の情報が提示される。
 極論、勘のよい人なら、1話だけで最終話の内容を想像できる。