脳に汗をかく奴はバカ
午前中、「脳に汗をかく」とグーグルで検索して、懸命に仕事をしている人の文章を読んでいた。
その時に気がついた。
これは私が本当にやりたいことではない。
息がつまるような過酷さだ。
彼らは自分で考えているようだが、本質的には洗脳された労働マシーンでしかないように見える。
しかも過酷な割に大した情報を有しておらず、話している内容にある種の薄っぺらさがある。
私の場合、アイディアはむしろ何も考えていない時に出てくる。
論理的に突き詰めていくような内容なら真剣に考えた方がいいが、
斬新さを追求する場合はむしろ適当に考えた方がいい。
いや、下手をすると論理性さえ案外当てずっぽうなのかもしれない。
私の場合、たまたま思いついた案が綺麗に論理と合致するケースもあるからだ。
(この感覚がない者はおそらく才能がないので、普通に頑張るしかない)
実はこの感覚についての話は、前に2ちゃんねるの将棋板にいた時も見かけた。
そこにいた自称プログラマーによると、
何故か休憩時間中に10分ぐらいで適当に作ったプログラムの方が優秀な時があるらしい。
加えて、時間をかけたからといってよいプログラムができるとは限らないそうだ。*1
私もこれに同意するし、このタイプに近い。
最初に感覚で捉えた第一感があり、それが抽象概念になり、最後に具体的なものに適用されていく。
調子がいい時はこの一連の流れがすんなりと頭の中で展開される。
今ブログで書いている文章もそれに近い。
というわけで、ビジネスなどでよく聞く「脳に汗をかく」という発想にあえて反旗を翻したい。
たしかにあがき続けることによって届く奇跡というものはある。
しかし調子の悪い時はいくら考えても伸びがない。
ギャンブルもダメな日は一日中ダメなようにできている。
行き詰まっているそこのあなた、
一回コーヒーでも飲んで頭の働きをリセットした方がかえって早く解決しますよ。
*1:同様に、長い会議がよい会議とは限らない。たいていそういう時は単に迷走していて意味がない。