今、『リアルのゆくえ』という本を読んでいる。
これを読んで、大塚英志という人間は自分とは合わないと分かった。
また、彼がもう前の世代の人間だということも分かった。
出版というものにまだプライドを持っているようだが、
私はもうネットが出版を食い潰す未来を想像しているので、価値観が合わない。
基本、この人は批判のための批判を展開するだけであり、建設的な論ができない。
左翼の典型とされているが、意固地な点ではむしろ右翼(保守派)に近いとさえ言える。
そもそもこの本自体が駄作かもしれない。
本というか、単なる対談だし。
びっくりするぐらい何も感じない本だった。
自意識過剰な知識人が社会への問題意識を一方的に持っているだけであり、大多数にとってはどうでもいい話である。
図書館でよかった。買ったら損してたよ。

リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書)
- 作者: 東浩紀,大塚英志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/08/19
- メディア: 新書
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それとアニメや漫画の作り手にならない方が幸せだと思った。
作り手になってしまうと、自分が商業的な企画に踊らされているだけだと分かってしまうから。
作り手の目線でしか考えられなくなったら、エンターテインメントは死滅する。
もともと幻想を売っているだけなのだから。