とつげき東北による『新 科学する麻雀 実戦問題集』(ホビージャパン、2022年03月)
の備忘録(要約・まとめ)
コラム 『天鳳』の段位戦の考え方
http://hobbyjapan.co.jp/mahjong/column.html
・ラス回避が重要→トップ目は低リスク戦略
(平らな場合もやや低リスク戦略、ラス目はやや高リスク戦略)
・トップ目でリーチされた場合→低リスク戦略→オリ寄り
(特に愚形で無スジを切る場合は満貫でも厳しい)
それ以外はいつも通り
第1章
以下の前作の備忘録を参照
https://akamemukan.hatenablog.com/entry/2022/03/24/211239
◎まずは大差の問題を攻略→微差の問題は間違えても気にしない
→大事なことは丸暗記することではなく、意味を理解すること
第2章 対リーチ ベタオリ
基礎
・放銃率の低い牌を探す(終盤の字牌は危険)
・安全度はノーチャンス>スジ←1つ隣ならカンチャン待ちも否定されるため
・スジ>ワンチャンス>薄いカベ>無スジ
・序盤(特に3巡目まで)の捨牌の外側は安全
(ワンチャンスと同程度かそれ以上)
・序盤5切り→両面25、58待ちが否定され、序盤の捨牌の外側効果で両面36、47待ちも減る
→相対的に両面14、69待ちが増える→19牌は危険
※スジ牌固め持ち→確かに危ない(特に3~7)が、暗刻スジ程度で大差はない
※1枚見えの安全度はスジ19>オタ風>役牌
リーチ宣言牌による放銃率の変化
・5→5切りリーチ→スジの28は危険←135や2のシャボ
・4→赤5切りリーチ→スジ1は危険
赤5切りリーチ→無スジ1はやや危険←23赤5の形
赤5切りリーチ→無スジ3は安全
←5がほぼない(あるなら普通は赤ドラを残す)ため、
両面36待ちが否定される(ペンチャンはあり得る)
赤5切りリーチ→無スジ4は安全←両面47待ちの否定、カンチャンの否定
・5→4切りリーチ→スジ8よりスジ2のほうが危険
4切りリーチ→無スジ3より無スジ2のほうが危険←シャボ待ち(224と334の比較)
・4→3切りリーチ→スジ1は危険
5→3切りリーチ→スジ2は危険
28→3切りリーチ→両スジ5は危険
39→3切りリーチ→両スジ6は危険←33579
3切りリーチ→無スジ1は危険←両面233とシャボ113
3切りリーチ→無スジ2はやや安全
←両面334はあるが、シャボ223はない(普通は両面)、カンチャン133もない(普通はシャボ)
3切りリーチ→無スジ9は安全
・4→2切りリーチ→スジ1は危険←1124
17→2切りリーチ→スジ4は危険←12447
2切りリーチ→無スジ1は危険←223や112
・5→1切りリーチ→スジ2は危険←1225や1135
6→1切りリーチ→スジ3は危険←1336
1切りリーチ→無スジ2は危険←122
・字牌切りリーチ→両面が多い→スジは安全
※序盤3, 4切りリーチの無スジ2, 3はスジ37より安全
←シャボやカンチャンは少ない、序盤の334や445は少ない
◎逆切り(内側の牌を捨ててから外側の牌を捨てること)は有力な情報
※補足(2023年1月)~逆切りがシャボなどの特殊な待ち(両面待ち以外)になる典型例
1134m67p白白→両面2つと考えると打1mや白だが、白ポンがあるので打4m→ツモ58pで打3m
これが4→3切りリーチでスジ1が危険になる理由
同様に5→4切りリーチ、5→3切りリーチ、4→2切りリーチなどもスジだから安全とは限らない
(余談だが、この例では役牌も危険)
ドラとドラそば
・ドラ1
無スジかモロひっかけではないスジの1は危険
・ドラ2
無スジかモロひっかけではないスジの2は危険、
3は危険(ドラ含みのペンチャン、カンチャン)、スジ4はやや安全
・ドラ3
3は危険、ドラそばの無スジ1245はやや危険、
モロひっかけの24はやや危険、モロひっかけの78はやや安全
・ドラ4
4は危険、モロヒ1は安全(チートイツの否定)、モロヒ7は安全(リャンカン468の否定)、
無スジ35は危険
・ドラ5
5は危険、モロヒ4はやや安全だがモロヒ6はやや危険(リャンカン357→ドラ表示牌の敬遠)、
スジ・モロヒの2378は安全(リャンカン135や246→普通はドラ含みにする)
・ドラが字牌
1枚見え→無スジよりは安全だが多くは高打点なので切らないほうが無難
2枚見え→安全な牌がないときは切れる
期待損失点
・ドラのスジ19や字牌→必ずドラ2以上→満貫以上と思え
モロひっかけ2~8ドラ→多くはカンチャン→満貫とは限らない
・3枚見え字牌はチートイツ濃厚(トップ目は狙われるので注意)
・1~2枚見え役牌は少し高い
・一発は高い
・上記以外(ドラではない数牌)は放銃率を考える(つまりいつも通り)
※ドラそばは少し気にする程度
その他
・放銃率+2%までなら孤立牌よりトイツ牌でアンパイ水増し
放銃率+3%までなら孤立牌より暗刻牌でアンパイ水増し
・リーチ者以外のリーチも考慮
→先制リーチ者にのみ通る牌を先に切り、皆に通る安全な牌をなるべく温存する
・横移動率を上げる→例えば7が現物かつ場に2枚切れ、7を2枚持っている
→他家を困らせるために、できるだけ7を切らない
※打点は追っかけリーチ>先制リーチ、ツモ切り>手出し
追っかけリーチ→無スジは危険←両面待ちが多い
ツモ切り先制リーチ→スジ2378は危険
・2人リーチ→先制に現物・追っかけに無スジよりも両方にスジ
コラム あやしい捨牌のリーチとチートイツ読み
2004年の『科学する麻雀』
456牌が3種類以上出ているリーチ→スジや字牌の安全度が下がるものの、大きな変動はない
捨牌の3~7牌の枚数が多い→チートイツの可能性あり
→仮に100%チートイツなら安全度は無スジ>字牌
→だがかなりあやしい捨牌でさえチートイツの割合は20%程度(全平均は数%)
→字牌>無スジという安全度の基本は変わらない