2003年秋アニメ『君が望む永遠』を要約する。
本作は2001年8月にアージュより発売された恋愛アドベンチャーゲームを原作とするテレビアニメである。
執筆の際、君が望む永遠 - Wikipediaを参照した。
第一話
・主人公の鳴海孝之(*1)が、水泳部の速瀬水月の紹介で、絵本が好きな涼宮遙と付き合うようになる(平慎二もそれを応援)
・水月が遙を紹介したことを後悔する(彼女も孝之のことが好き)
*1…白陵大付属柊学園の3年生
第二話
・孝之と遙のデート(両親も2人の関係を認める)
・4人で写真を撮る
・『マヤウルのおくりもの』という絵本
・おまじない「夜空に星が瞬くように、溶けた心は離れない。たとえこの手が離れても、2人がそれを忘れぬ限り。」
・孝之が大学受験を決意する
・水月が孝之に誕生日プレゼントとして指輪を買ってもらうことで、自分の気持ちに区切りをつけようとする
・その間に遙が交通事故に巻き込まれてしまう。
孝之がショックで白陵大の赤本と『マヤウルのおくりもの』という絵本を落とす。
第三話
・3年後。
孝之がファミレス「すかいてんぷる」でバイトするようになる。
大空寺あゆ・玉野まゆ・崎山健三が登場。
・孝之が水月と付き合うようになる(しかし2人は過去を引きずってもいる)
・石田(水月の会社の先輩)が登場
・水泳部のエースになった茜が孝之と水月を敵視する
(彼女は水泳部をやめて勝手に孝之と付き合うようになった水月を恨んでいる)
第四話
・孝之と水月が同居するために部屋を探し始める
・遙が目覚める(ただし彼女は3年経っていることをまだ知らない)
・孝之と水月が遙のお見舞いに行く
・茜が勝手に来た水月を非難する
第五話
・水月の回想:
酷いタイムを出してしまい、水泳部をやめる→落ち込んでいる孝之を支え、彼に体を許してしまう
→髪を切る→茜に孝之との関係を知られてしまう(以来、険悪な関係に)
第六話
・孝之が遙のお見舞いを続ける
・遙の父親が孝之に「遙のために来てやってください」と頼む。
それを聞いた孝之が毎日来ることを約束する。
・水月が茜と話そうとする。しかし茜に「自分だけ苦しみを忘れようとしてる」と言われ、拒絶される。
・孝之と遙が例のおまじない(第二話参照)を言う
第七話
・孝之と遙が例のおまじない(第二話参照)を言う
・茜が遙の気持ちを弄んでいる孝之を非難する
・水月が孝之の自分への恋愛感情を疑い、家を飛び出す
・人事部が孝之を見に来る
・茜が水泳の大会で優勝する
・水月が孝之の家に帰り、同居を決意する
第八話
・店長のロリコン疑惑→亡くなった自分の娘とあゆ・まゆを重ねているだけだと判明
・水月が孝之にもう遙に会わないよう要求→2人の気持ちが離れる
・孝之が遙にキス
第九話
・石田が電話で旦那と口論する
・例の人事部が来て孝之に正社員になることを勧める
・茜が風邪気味になる
・水月が壊れていく
・遙が自分の髪が異様に長いことに気づく
第十話
・孝之が遙に『マヤウルのおくりもの』を渡す
・孝之も茜と同じように風邪をひいてしまう
・石田が夫とうまくいっていないことを落ち込んでいる水月に話し、自分から動くことを彼女に勧める
・慎二が元水泳部の人にホテルに連れ込まれそうになっている水月を目撃し、彼女を助ける
・遙が自分の髪と手を見て、時間がかなり経っていることに気づく。
それを見た茜が3年経っていることと孝之が水月と付き合っていることを暴露してしまう。
遙がショックで倒れる。
第十一話
・水月が慎二と浮気してしまう
・水月が家に帰り、風邪で倒れている孝之を見つける
第十二話
・水月が孝之を看病する。
その後、慎二との浮気を告白し、指輪をマグカップの中に入れ、立ち去る。
・遙が再び目覚める
・店長が孝之に正社員になることを勧める
・慎二が孝之に水月を支えるよう要求し、彼を殴る
第十三話
・孝之が再び目覚めた遙の所に行く。
遙が少しずつ現実を受け入れるようになる。
・孝之が正社員になることを決意する→北海道へ(?)
・水月が茜に会い、遙の所に行く。そして孝之との関係を告白し、「別れた」「誰でもよかった」と言う。
それを聞いた遙が水月を平手打ちし、「出てって」と言う。
・孝之がリハビリに励む遙を見て、彼女に本当の気持ちを伝えることを決意する
第十四話(最終話)
・遙が時間の経過と孝之の水月への好意を確認し、もう昔のような関係を続けられないと悟る。
そして以下のような『マヤウルのおくりもの』の内容を語り、別れを告げる。
・『マヤウルのおくりもの』(*1)
「妖精マヤウルは、記憶をなくして一人で森の奥に住んでいたの。
そこへ偶然一人の女の子がやって来て友達になるの。
女の子はいっぱい友達を呼んで来て皆で仲良く遊ぶんだけど、
マヤウルは人間じゃないから歳のとり方が遅いの。
子供達はどんどん大きくなって、マヤウルのことを忘れていく。
そして最後に残ったのは最初に会った女の子だけ。
でもその子も大人になっていてマヤウルとはもう一緒に遊べない。
それでも大人になったその子はマヤウルのことが忘れきれなくてやって来た。
そして寂しそうな顔をしているその子にマヤウルはおくりものをするの。お別れの言葉。
それまで人間はお別れの言葉を知らなかった。
マヤウルはお別れの妖精だったの。
それを忘れていて、だからお別ればかりしていたの。
大人になったその子はマヤウルに言葉を教わった。
お別れの言葉を知ったその子はね、世界で一番優しい人になれたんだよ。
それが私達の出会いの本。お別れは笑顔でしよ、ね。」
・孝之が、石田から水月が仕事を辞めたことを聞き、正社員になることを断り、思い出の場所(第一話参照)へ。
そこで水月に会い、正式に告白する。
・遙は無事に退院。石田は離婚して出直し。孝之はファミレスを辞め、家を出る。
・数年後の春、遙が絵本作家になり、『ほんとうのたからもの』という絵本を描く。
茜が水泳で日本新記録を出す。
*1…妖精マヤウルは遙自身を、子供達は孝之や水月のことを象徴しているのだろう
OP…「Precious Memories」(3~13話)
ED…「Rumbling hearts」(2話)、「星空のワルツ」(3~13話)、「君が望む永遠」(14話)