2011年春アニメ『STEINS;GATE』をまとめる。
※執筆の際、wikipediaとwikipediaのアニメと
グーグルで「steins gate 時系列」と検索すると最初にヒットするpdf形式の時系列表を参照した。
特にpdf形式のページはよくできているので一度概観することを強く推奨する。
※執筆の際、文章を簡潔にするために主語を省略した。特に断りがない場合、主語は主人公の岡部倫太郎とする。
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第1話「始まりと終わりのプロローグ」
2010年7月28日
・主人公(岡部倫太郎)がメタルうーぱを引き当てる→椎名まゆりがそれをなくす
・中鉢(なかばち)博士タイムマシン発明成功記念会見の内容が
2000年のJohn Titor理論のパクりであることに気づき、中鉢ともめる
・牧瀬紅莉栖が中鉢ともめている岡部を止め、「さっき何か言いかけましたよね。私に。15分ぐらい前。」と言う
・砂嵐のムービーメールを受信する
・血まみれになって倒れている紅莉栖を発見する。
そしてその旨をダルにメールで伝える。
↓↓↓Dメール送信↓↓↓
・秋葉原から人が消失する
・ラジオ会館の屋上に人工衛星のようなものが…!
・未来ガジェット研究所のラボメンの紹介:No.001は岡部、No.002はまゆり、No.003はダル(橋田至)
・中鉢博士の会見が中止になっていたことが明らかになる
・1階の大家さん・ミスターブラウン(天王寺裕吾)にテレビの修理を依頼
・電話レンジ(仮)でバナナを120秒かけてゲルバナにする
・メールが5日前の7月23日に送信されていたことが明らかになる
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第2話「時間跳躍のパラノイア」
・紅莉栖の生存を確認
・紅莉栖の研究発表会:紅莉栖がタイムマシン理論を否定し、岡部を論破する
・ルカ子(漆原るか)が登場(巫女だが男)
・バイト戦士(阿万音鈴羽)が登場
・@ちゃんねるにJohn Titorが出現し、SERNによるタイムマシンの独占と世界線の移動について説く。
その後、John Titorの関連情報が消失していることが明らかになる。
7月29日
・桐生萌郁が登場し、岡部にIBN5100というレトロなコンピュータについて尋ねる
・メイクイーン・ニャンニャンにいるフェイリス・ニャンニャンが登場
・電話レンジ(仮)でバナナがテレポートする。
それを紅莉栖が見届ける。
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第3話「並列過程のパラノイア」
・紅莉栖がラボメンNo.004になる
・ダルが昨日昼の放電現象を知らせる(これが第1話のDメール送信の条件を満たした)
・電話レンジ(仮)でメールが5日前に届くことが明らかになる(=タイムマシンの発明)
・John Titorが、SERNの企みを防ぐために、IBN5100を入手しようとしていることが明らかになる
・John Titorのメールアドレスを入手する
7月31日
・ダルがSERNへのハッキングに成功する(LHC、Zプログラム、Human is Dead, mismatch、ゼリーマンズレポートなど)
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第4話「空理彷徨のランデヴー」
・SERNハッキング時に入手した謎のプログラムを読むためにIBN5100を探し始める→ルカ子の神社で発見
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第5話「電荷衝突のランデヴー」
・鈴羽と紅莉栖の対立
・ダルが1975年のIBN5100を駆使してSERNのサーバー内に侵入する。
これにより、タイムマシンの存在とゼリーマンズレポートの実態(人体実験)が明らかになる。
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第6話「蝶翼のダイバージェンス」
8月2日
・メールをDメールと定義し、実験を再開する
→時間帯(12~18時)が発生条件になっていることとメールの文字数制限(半角12文字 or 全角6文字×3)と
1秒で1時間遡行する(120秒なら120時間=5日)ことが明らかになる
8月3日
・萌郁がIBN5100とタイムマシンに興味を持ち、「FB」と言う。その後、ラボメンNo.005になる。
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第7話「断層のダイバージェンス」
・岡部によるロト6の過去改変
↓↓↓Dメール送信↓↓↓
・世界線の移動を感じる
・John Titorが岡部に「ダイバージェンス1%の向こう側」と言い、「救世主になって欲しい」と頼む
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第8話「夢幻のホメオスタシス」
・前の世界線の記憶を維持できる自身の特殊能力を「リーディングシュタイナー」と定義する
・ダルもフェイリス杯の過去改変を試みるが失敗する
・萌郁による携帯の機種の過去改変
↓↓↓Dメール送信↓↓↓
・ラボメンの記憶から萌郁が消失する
8月5日
・ルカ子がラボメンNo.006になり、自身の性別の過去改変(男→女)を試みる
↓↓↓Dメール送信↓↓↓
・何も変わらず?
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第9話「幻相のホメオスタシス」
8月6日
・フェイリスがタイムマシンのことを知る
・紅莉栖が父と電話して泣く
・物理的タイムトラベルの検討
・IBN5100の消失の判明(ルカ子によると、神社にあったが、現在はない)
・秋葉原で「FB」と呟く萌郁を発見する(萌郁の記憶の復活)
・フェイリス(秋葉留未穂)がラボメンNo.007になり、過去改変する(内容は不明)
↓↓↓Dメール送信↓↓↓
・フェイリスの父が登場。同時に、秋葉原から萌え文化が消滅する。
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第10話「相生のホメオスタシス」
8月8日
・ルカ子が女になっていることに気づく
・鈴羽が父の捜索について話す(手がかりはピンバッジのみ)。
その後、岡部の命令でラボメンNo.008になる。
8月9日
・脅迫メールが届く(赤いゼリー)
・回想:小学生の頃(2000年)の高熱(リーディングシュタイナー?)
・鈴羽が去る(宴会は中止に)
・ラジオ会館の屋上にある人工衛星のようなものがなくなる
8月10日
・岡部による鈴羽尾行の過去改変
↓↓↓Dメール送信↓↓↓
・鈴羽が戻って来る(宴会は成功)
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第11話「時空境界のドグマ」
・1階のブラウン管がリフターになっていたことが明らかになる→ゆえに時間帯は営業中の12~18時のみ
・紅莉栖が人の記憶データのタイムリープを模索し始める
・萌郁が記憶のタイムリープに興味を持つ
・鈴羽が「紅莉栖はSERNに通じている」と言う
・紅莉栖が父との確執(父を論破するようになってしまったこと)について話す
・脅迫メールが再び届く(血まみれの人形の首)
・SERNの回線と繋がる
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第12話「静止限界のドグマ」
・回想?:7000万年前の岡部とまゆり(単なる演出?)
8月13日
・タイムリープマシンが完成する(時間遡行は最大48時間)
・タイムリープの実験を中止して、それを世間に公表することを決意する
・「人間は根源的に時間的存在である」 by ハイデガー
・タイムリープマシンの完成を祝う
・爆破テロの予告のせいで電車が止まる(まゆりの懐中時計も止まる)
・SERNと「FB」と呟く萌郁がラボを襲撃し、まゆりを射殺する
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第13話「形而上のネクローシス」
・鈴羽の乱入
←←←タイムリープ←←←
・回想:まゆりの祖母の死と「人質」というセリフ
・まゆりが車に轢かれる
←←←タイムリープ←←←
・まゆりが電車に轢かれる
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第14話「形而下のネクローシス」
・何度タイムリープしても、まゆりが死ぬ運命にあることが明らかになる
←←←タイムリープ←←←
・紅莉栖に相談する(マイスプーンとマイフォーク)
・鈴羽が未来の岡部が作ったダイバージェンスメーター(世界線の位置を示すメーター)を2人に見せ、
その値が1%以下である現在のα世界線から、1%を超えるβ世界線へ行くことを勧める。
さらにラジオ会館の屋上にある故障中のタイムマシンを見せ、
自身が2036年から来たJohn Titorであることを明かす。
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第15話「亡環上のネクローシス」
・鈴羽によると、2036年の世界は、SERNに支配されているディストピア。
紅莉栖はタイムマシンの母、岡部はSERNに歯向かうテロリストで、両方とも死亡している。
・故障中のタイムマシンを修理するために、最大遡行時間の2日前に飛ぶ。
目的はそれでIBN5100がある1975年へ行き、SERNが持っているDメールのデータを消すこと。
←←←タイムリープ←←←
8月11日
・ダルが故障中のタイムマシンを直し始める。
同時に皆で鈴羽の父を捜し始める(手がかりはピンバッジのみ)。
・鈴羽が岡部にダイバージェンスメーターを渡す
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第16話「不可逆のネクローシス」
←←←タイムリープ←←←
・ピンバッジの制作依頼をしているダルを発見する
8月13日
・タイムマシンが完成し、鈴羽が過去へ。
その際、まゆりが鈴羽の父がダルであることを見抜く。
・ミスターブラウンが岡部に鈴羽からの手紙を渡す。
それにより、鈴羽が失敗したことと10年前に自殺したことが明らかになる。
・岡部による過去改変(内容は鈴羽尾行の中止)
↓↓↓Dメール送信↓↓↓
・鈴羽の死因が病死に変わる
・ミスターブラウンから鈴羽の形見であるダイバージェンスメーターを受け取る
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第17話「虚像歪曲のコンプレックス」
8月14日
・SERNと萌郁がラボを襲撃し、まゆりを射殺する(Dメールを1つ取り消す度にまゆりの寿命が一日延びる)
←←←タイムリープ←←←
・全Dメールの取り消しを決意
←←←タイムリープ←←←
8月13日
・岡部(フェイリス)が過去改変する。
内容は「誘拐は冗談」(=父が飛行機事故で死ぬことを受け入れる)。
↓↓↓Dメール送信↓↓↓
・秋葉原の萌え文化が復活(IBN5100の行方は不明)
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第18話「自己相似のアンドロギュノス」
←←←タイムリープ←←←
8月13~14日
・ルカ子とデートし、ポケベルの番号を受け取り、過去改変する
↓↓↓Dメール送信↓↓↓
・ルカ子が男に戻る
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第19話「無限連鎖のアポトーシス」
8月16日
・萌郁が15日に自殺したことを知る
・まゆりのデッドラインを確認
←←←タイムリープ←←←
8月11日
・萌郁のアパートに突撃して、Dメール(内容は携帯の機種変)を送るも失敗。
その後、機種変していない(=Dメール内容がフェイクである)ことに気づく。
・「FB」の捜査を開始
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第20話「怨嗟断絶のアポトーシス」
8月12~15日
・コインロッカー前で張り込み
←←←タイムリープ←←←
・IBN5100を受け取るミスターブラウンを発見
←←←タイムリープ←←←
・IBN5100がフランスへ行ったことを確認
・ミスターブラウンが自身が「FB」(*1)であることを明かす。
そして裏切った萌郁を撃ち、自殺。
・「FB」の携帯からIBN5100の捜索を中止するメールを送ることで過去改変
↓↓↓Dメール送信↓↓↓
・萌郁とミスターブラウンが復活し、IBN5100がラボに移動
←←←タイムリープ←←←
8月13日
・ダルにSERNへのクラッキングを依頼
・まゆりが死なない世界は紅莉栖が死ぬ世界であることに気づく
*1…「FB」はブラウン管を発明した「フェルディナント・ブラウン」の頭文字
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第21話「因果律のメルト」
8月17日
・クラッキングを中止し、悩む
・まゆりのデッドラインを確認
←←←タイムリープ←←←
8月15日
・紅莉栖にβ世界線に行くと紅莉栖が死ぬことを話す
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第22話「存在了解のメルト」
・紅莉栖が岡部の白衣を縫い、キス(*1)
・紅莉栖がアメリカに帰国
・SERNへのクラッキングを実行。
その瞬間に紅莉栖がラボに駆けつけ、何か言おうとする。
↓↓↓世界線変動↓↓↓
・β世界線へ。紅莉栖が消滅し、まゆりが死なない平和な世界になる。
・2036年の鈴羽から電話
*1…岡部によるとファーストキスではない。劇場版の伏線?
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第23話「境界面上のシュタインズゲート」
・鈴羽によると、将来、第三次世界大戦でたくさんの人が死ぬ
・紅莉栖を助けるために、鈴羽と一緒にシュタインズゲートを目指す
←←←タイムリープ←←←
7月28日のラジオ会館
・紅莉栖に会う(これが第1話の「さっき何か言いかけましたよね。私に。15分ぐらい前。」に繋がる)
・紅莉栖が父(=中鉢博士)にタイムマシンの論文を見せる。
父がそれを盗もうとする。
・おかしくなった中鉢を止めようとして、過って紅莉栖を刺してしまう
→→→タイムリープ→→→
8月21日
・2025年8月21日から「テレビを見ろ」というDメールを受信。
それにより、中鉢博士が、まゆりが引き当てたメタルうーぱ(第1話参照)のおかげで、
タイムマシンの論文をなくさずにロシアに亡命できたことが明らかになる。
鈴羽によると、この論文が世界大戦に繋がる。
・紅莉栖の救出に失敗したことで、砂嵐のムービーメール(第1話参照)が見えるようになる。
そのメールで未来の自分に「確定した過去を変えずに、結果を変えろ」と言われる。
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第24話「終わりと始まりのプロローグ」
←←←タイムリープ←←←
7月28日
・メタルうーぱを回収
・紅莉栖に会う
・紅莉栖が非金属のうーぱを拾い、それを論文の封筒の中に入れる
・紅莉栖の代わりに刺される
・自分の血で血溜まりを作り、スタンガンで紅莉栖を気絶させる(*1)
→→→タイムリープ→→→
↓↓↓世界線変動↓↓↓
・タイムマシンと鈴羽が消滅し、シュタインズゲートに到着
・中鉢博士のロシアへの亡命は失敗(論文は焼失)
・ラボメンのバッジを皆に渡す(ダルの嫁は7年後に現れる)
・ラジオ会館前で紅莉栖に再会
*1…すなわち、紅莉栖が死んでいるように見える状況を作ったということ。
こうすれば「血まみれになって倒れている紅莉栖を発見する」という出来事は不変なので、
23話の「確定した過去を変えずに、結果を変えろ」という制約条件を満たすことになる。
とはいえ、客観的には「紅莉栖が死んでいる」と「紅莉栖が死んでいるように見える」は異なる。
ということは、この物語の世界線は「第三者が見た客観的事実」ではなく、「観測者の認識(主観)」によって変動している。
ご都合主義といえばそれまでだが、哲学の「認識論」や物理学の「シュレディンガーの猫」に近い、興味深い考え方である。
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・OP…「Hacking to the Gate」(1~24話)
・ED…「刻司ル十二ノ盟約」(1~21話)、「スカイクラッドの観測者」(23話)、「Another Heaven」(24話)