赤目無冠のぶろぐ

アニメ要約・批評、仮想通貨(ビットコイン、モナコイン)、将棋・麻雀、音楽(作曲、DTM、ベース)、思想など

帰ってきたニートの一日の作者。詳しくははじめにへ。

『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 小説アンソロジー』のまとめ

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 小説アンソロジー
(原作:谷川ニコ、監修:スクウェア・エニックス星海社FICTIONS、2019年11月)
のまとめ・要約・考察・感想・レビュー

※アンソロジー(anthology)…異なる作者による作品を集めたもの、同人誌

f:id:akamemukan:20210430010848j:plain

f:id:akamemukan:20210430010908j:plain
↑青いスピン(栞紐(しおりひも))付き↑

表紙の人達
 中央はペンと講談社BOXの本を持っている黒木智子(辻の話)。
 後ろは左からスケッチブックを見る田村ゆり(円居(まどい)の話)、
 眼鏡の楠(くすのき)夏帆(相沢の話)、こちらを見る小宮山琴美(谷川の話)、
 上を見る岡田茜(青崎の話)、内笑美莉(えみり)。

※簡潔さを優先したので、敬称や敬語は省略

帯の文
 モテないし、小説になる!
 『ワタモテ』大好き小説家たちのお祭りに原作者の谷川ニコも思わず参戦!
 黒木智子(もこっち)たちを彩るとびきりのオリジナルエピソードを小説で!
 谷川ニコまさかの初小説執筆!
 谷川ニコイラストオール描き下ろし!

※描き下ろし…雑誌などに掲載されることなく、直接的に出版された作品

f:id:akamemukan:20210430010943j:plain

f:id:akamemukan:20210430010954j:plain

-----

~周辺図(地図)~

※グーグルマップで「海浜幕張」などと検索すれば、本作の舞台(聖地)がわかる

※参考url
  このブログの谷川ニコによる『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』の備忘録
  https://akamemukan.hatenablog.com/entry/2020/09/11/155937

  このブログの『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』の元ネタ、伏せ字、聖地
  https://akamemukan.hatenablog.com/entry/2020/09/13/144040

  わたもて舞台巡礼の旅
  http://watamoteplace.net/place


・主な駅は、千葉県千葉市美浜区にある京葉線海浜幕張駅
 (1巻喪3、8巻喪71、谷川の話、青崎の話、円居の話)と、
 千葉県千葉市花見川区にある総武線幕張本郷駅(18巻喪170の優の言及、円居の話)
 http://watamoteplace.net/place/p03

海浜幕張駅の近くにある変な形の交番→千葉西警察署 幕張メッセ交番(青崎の話)
 鉛筆の芯のような細長いオブジェ→剣持和夫(けんもちかずお)による「無題」(青崎の話)
 https://www.maku-jyo.com/obuje/obuje.html
 https://www.chibanippo.co.jp/news/local/700612


以下、北の方から順に記していく
「・」で始まる文は星海社編集部の、「※」で始まる文は筆者(私)の推測

※長志野高校→習志野高校(17巻喪166)

※PALGO→PARCO(パルコ)→2023年2月に閉店した津田沼パルコ店(1巻喪8、7巻喪57)
 http://watamoteplace.net/place/p04

※茨城から、ららぽーとや、シルバニア森のキッチンへ
 →千葉県船橋市にあった、ららぽーと TOKYO-BAY店?(2018年4月に閉店)(6巻のあとがき)

※幕張インターチェンジ(円居氏の話)

・ラブホ街のホテルUFO(10巻喪95、19巻喪181、青崎の話、円居の話)
 https://www.hotenavi.com/HOTEL-UFO/

※お城のようなラブホ→FAMY(ファミー)(11巻喪100、19巻喪181)
 https://hotel-famy.com/

・月ノ珈琲店→星乃珈琲店 幕張店(14巻喪137、青崎の話、円居の話)

・ドンキオオテ→ドン・キホーテ幕張店(3巻喪20、円居の話)
 http://watamoteplace.net/place/p05

※焼肉むさも→焼肉むさし 幕張店(8巻特別編4)

国道14号線千葉街道)(円居の話)沿いにある
 アクレシオ→アプレシオ幕張店(16巻喪151、青崎の話、円居の話)

イトーヨーカドー幕張店
 (3巻喪21(言及のみ)、4巻と9巻のあとがき、11巻喪102など、円居の話)

イオンシネマ(8巻喪70)とH&M(14巻喪138)→イオンモール幕張新都心(円居の話)

・国際大通り(円居の話)沿いにある原宿教育学園幕張秀英高等学校
 →渋谷教育学園幕張中学校・高等学校(4巻喪35、円居の話など)

・イ●ンのスタータリーズコーヒー
 →イオン(17巻喪161、青崎の話、円居の話)
  のスターバックスコーヒー イオン海浜幕張店(1巻喪3など、青崎の話、相沢の話)
 ↑
 タリーズコーヒー海浜幕張店がモデルであるという説もある
 http://watamoteplace.net/place/p01

※キャラグッズがある雑貨店→ラフラフ→現在は2階(青崎の話)

・センターストリート(円居の話)

※ROOM DECO(ルームデコ)(10巻喪95)

MTG幕張テクノガーデン(11巻特別編7、17巻喪161(言及のみ)、円居の話)
 ↑
 DOUTOR(ドトール)コーヒーショップ 幕張テクノガーデン店?
 (18巻喪173、21巻喪196、22巻喪200)

・メッセ・アミューズ・モールのシネプレックス幕張→現在はユナイテッド・シネマ幕張
 (12巻喪120、谷川の話、円居の話)

※CLUBMEGA, SECA→セガ幕張→現在はGiGO(ギーゴ)幕張
 (6巻喪54、10巻喪92、12巻喪119など、谷川の話)
 http://watamoteplace.net/place/p02

※焼肉くいどん メッセアミューズモール店(12巻喪120)

ビックエコー→カラオケ ビッグエコー海浜幕張店(12巻喪120、21巻特別編12)

ロッテリア 幕張アミューズモール店(谷川の話)

※快快→快活CLUB 海浜幕張店(スーク)(6巻喪53)
 http://watamoteplace.net/place/p09

サイゼリアサイゼリヤ スーク海浜幕張店(16巻喪154)

※カラオケ コート・ダジュール aune幕張店(11巻特別編7)

※ワールドビジネスガーデン(9巻特別編5、円居の話)

※プレナ幕張(11巻特別編7、谷川の話)

※ねこざわ→くまざわ書店(1巻喪6、15巻喪147、谷川の話?)→2019年11月に閉店したプレナ幕張店?
 →現在はイトーヨーカドーの幕張店か、ペリエ海浜幕張

・(三井)アウトレットパーク(10巻喪93、11巻特別編7のオブジェ、円居の話)
 ↑
※下着の店、AWO'S STYLE→AMO'S STYLE(アモスタイル)→Triumph(トリンプ)?(10巻喪93)

幕張メッセ(17巻喪166、谷川の話)

・千葉(ZQZQ→ZOZO)マリンスタジアム(10巻特別編6、17巻喪166、谷川の話)

アパホテル&リゾート東京ベイ幕張(円居の話)

※幕張の浜(遊泳禁止、アカエイ)(7巻喪64)

稲毛駅(幕張こえて2つ)(12巻喪117、14巻喪138のNext Ina)

※千葉西大学→千葉大学の西千葉キャンパス?(14巻喪138)
 え●すや→味のレストラン えびすや(14巻喪138)

※「バスで10分」の海→稲毛海浜公園?(17巻喪165、19巻喪181と喪182)

※千葉みなとのオークラ千葉ホテル?(18巻喪171~喪175、スパ&スカイビュー)
 冥光アカデミー→栄光ゼミナールと早稲田アカデミー

※如月高校→木更津総合高校(17巻喪166)


以下は離れた場所や特定しづらい場所

・ヤングファッションセンターマルイ
 →アニメ版ではキンコ堂→栃木県にあったキンカ堂足利店(2巻喪12)
 http://watamoteplace.net/butai/a01

・むらむら→しまむら三和(さんわ)店(2巻喪14)
 市立図書館資料館→茨城県にある古河(こが)市三和図書館資料館(2巻喪15)
 駄菓子屋「中田商店」→田中商店?(2巻喪16、14巻喪142)
 http://watamoteplace.net/place/p06

・コンビニのMart 7/24(セブンイレブンファミリーマート)、ワクドナルド(マクドナルド)、
 MINISTEP(ミニステップ→ミニストップ)は複数あるので特定しづらい
 同様に猫がいる公園(1巻喪4や2巻喪18)も特定が困難
 http://watamoteplace.net/place/n01

 ※2巻特別編や8巻喪67のゲム(ゲオ)、
  18巻喪170のドラッグストアmelcie(welcia→ウエルシア)も特定が困難

 ※ブックオブ→ブックオフBOOKOFF SUPER BAZAAR 14号千葉幕張店?
  →だが2015年に開店した店(連載当時はなかった店)→特定困難(1巻喪4など、辻の話、円居の話)


コミケ、修学旅行の奈良や京都、秋葉原、舞浜のネズミー(ディズニー)ランド、青学などは省略
 ここでは千葉県(の特に幕張)周辺だけをまとめた


※2023年7月、更新

-----

谷川ニコ「モテないし夏休みのとある一日」

帯の文…原作者が小説を書いてしまうのはどう考えても誰も悪くない!
 もこっちが小宮山さんと『Fa●●●』映画鑑賞!?

・智子の視点。夏休み。加藤の英単語帳~電話。(3000語→16巻喪155、ちんちん画像→2巻のあとがき)

・6時間ぶっ通しで英単語を200語ほど覚える。17時。寝る12時までは自由。
 2000円分のウェブマネーカードでBF(バトルファック)がある同人エロRPGを買おうとする。
 (ふたなり→18巻の特装版小冊子)
 ↓
 18時。18禁なので断念。無駄な時間。(MXの「5時に夢中」、オナ…)
 今日は映画が安い8月1日(夏合宿の前→18巻喪176のカレンダー)であることに気づく。

・母に言って、早めの夕ご飯を一人で食べ、外出。
 19時。海浜幕張駅の北口からメッセ・アミューズ・モールのシネプレックス幕張へ。
 (幕張メッセマリンスタジアム、ZOZO、クレープ屋→マリオンクレープ?(1巻喪4))
 ↓
 時間があるので、南口のプレナ幕張の本屋へ。
 (プレナ幕張の本屋→2019年11月に閉店したくまざわ書店?、ゲーセン→セガ幕張)
 ↓
 赤いカープならぬサンライズレッドのユニフォームを着た小宮山に遭遇し、
 3位どころか4位から5位へ転落したロッテの酷い負け試合について聞く。
 (こみなんとか→Komi Something→コミサム、野球、ALL FOR CHIBA DAY)

・小宮山と別席で映画『Faith』を見ることに
 (『Faith』→Fate、『電気の子』→天気の子、H-12とE-9、コーラ)

・下のロッテリアで奢られ、映画の悪口を言い合う。これが好きな映画への歪んだ愛。
 小宮山のことは嫌いだが、だからこそ、本音で話せる。
 (智子はポテトとメロンソーダ、小宮山はアイスほうじ茶ラテ、アオいいよね→こち亀
 ↓
 「(創作物は)野球(げんじつ)のような残酷さがない」
 「でも野球(げんじつ)は残酷だからこそ、世界(ロッテ)は美しい」と言う小宮山。
 「こういうところは素直に嫌い」と思う智子。

・駅のロータリーで小宮山と別れる。母のメールを見る。
 夜遅いので、弟の智貴が迎えに来る。いつも通りいろいろ言い争った末、無言で歩く。

・大人になっていつかこの日を思い出すかもしれないし、来年には忘れているかもしれない。
 そんな日だ。
 (セミ、「何でもないような~幸せ」→高橋ジョージでTHE 虎舞竜(とらぶりゅう)→ロード)

-----

辻真先(つじまさき)「私がウレないのはどう考えても読者が悪い!」

帯の文…御年87のリビング・レジェンド作家が放つ奇想の粋(すい)に震撼せよ!!
 念願の小説家デビューを果たしたもこっちは……!?

※この作者は1932年生まれ。80代になってもわたモテ…おそるべし。

売1 智子の視点。夢。ポルノ小説を書く黒木先生に。担当編集者は優?(ミミズ、締め切り)
 途中で風呂あがりの弟の智貴が登場。場所は弟の部屋。(ブラブラ)

売2 夢の続き。ホラー作家に。担当編集者はタテ模様の目を横にして笑う内笑美莉(エミリ)に。
 智貴に「血だらけ」と言われるが、居眠りしてトマトの皿に顔を突っ込んだだけ。
 (売女(ばいた)やヨタカ→売春婦)

売3
・夢の続き。担当編集者は吉田に。題名は『異世界に転生してもやっぱり消費税の請求書が届いた件』。
 納税者の番号札の読みあげだけで原稿用紙30枚。(ブックオブ)

・吉田に小僧(14巻喪133)と呼ばれる智貴~女賢者でもあり勇者でもある小宮山~魔法使いの智子。
 (様々なオノマトペ→擬音語や擬態語)
 作者(神)である智子が世界を消す。すなわち、原稿を没にする。そして自分も消える。
 (括弧ナシの台詞、挿絵は智子・優・内・小宮山・吉田)

売4 夢の続き。高校の学食~夜の公園~ぶつかる3人の私。(続くオノマトペ

売5
・声優になれた根元陽菜が下記のミステリ、『大密室』を朗読

・盗賊コンビである警護院部太(けいごいんぶだ→警部)と刑部事子(おさかべことこ→刑事)が
 宗教団体による、アニメのヒロインに似た女神(神像)の足元にあった大金庫を盗み出す。
 ちなみに頑丈な扉は“開けっぱなし”だった。
 題名誤植のお詫び ×大密室 ○大蜜室(レリーフ→relief→浮き彫り)

売6 弟の部屋で目が覚める。つまり夢オチ。
 上記の小説を読んで怒るまともな吉田、ヒドイを連呼する陽菜、「叙述トリック」とかばう智貴。
 読者が呆れてページを閉じるまで、階段から滑りオチる。
 (ジャリ→子供、ハバカリ→便所、ドタドタというオノマトペ

-----

青崎有吾(あおさきゆうご)「前髪は空を向いている」

帯の文…“平成のエラリー・クイーン”の進撃は令和も止められない!!
 親友・根元陽菜の“遠さ”に揺れる岡田茜の相談相手は!?

岡田茜の視点。陽菜に陽菜以外のあだ名なんてないと思っていた。

※様々なあだ名がわかる参考url
  このブログの『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』の登場人物
  https://akamemukan.hatenablog.com/entry/2020/09/13/084611

1
・5時間目のロングHR。クラス対抗の球技大会(15~16巻)の競技決め。
 (荻野先生、一学期の委員長(15巻喪144)である清田、鈴木)
 陽菜と目が合い、卓球にしようとするが、伊藤(と小宮山)の誘いでソフトボールに。
 (男はバスケかサッカーで女はソフトか卓球、2年に1度、1年の時の茜はバスケ)

・智子・ゆり・陽菜、加藤、二木は卓球を選ぶ
 (陰キャ、ポールダンス→10巻喪96、二木の柔軟→13巻喪123)

・野球好きの小宮山は学食での吉田のパンチ力(14巻喪134)を買い、彼女をソフトに誘う。
 吉田が反発するが、真子になだめられる。(松田→15巻喪150その後…の投手、南)

・挿絵は岡田茜、清田、伊藤、加藤、陽菜・ゆり・智子、小宮山・吉田・真子、岡?

2
・放課後。陽菜とスタリ(スタータリーズコーヒー)へ。
 (和田をアクレシオに誘う清田、夏帆、彼氏といちゃつく三家)
 智子とゆりは不参加。
 (二人の会話内容→15巻喪149、智子の短いスカート→15巻喪148、智子を捜す内)

・正門の傍の信号→並木道→歩道橋(高速道路の下)→イオン(現在6月)
 →ペットショップ(PETEMO幕張店とペットプラス幕張店)
 →ABCマート(2020年1月に閉店→現在はイトーヨーカドー幕張店)
 →キャラグッズがある雑貨店(ラフラフ→現在は2階、うさぎの被り物をした黒猫のメモ帳)

・スタリで受験勉強。
 茜はトールのキャラメルマキアートを、陽菜は加賀棒ほうじ茶フラペチーノを注文。
 茜の学習内容は英語、陽菜のそれは古文。(はちみつ豆乳ラテ→14巻喪137の月ノ珈琲店

・陽菜をチラ見。可愛いので、声優になれそう。
 (陽菜は森永大学の文芸部演劇学科を志望、ゴールデンウィーク→14巻喪139)

・陽菜が球技大会の卓球に誘えなかった件を謝り、上記の雑貨店で言いかけたことを話す。
 いわく、智子に「ネモって中二なのにかわいい系も好きとかセンスが取っ散らかってない?」
 と言われた。

・名前で呼び合いながら智貴について話す朱里と紗弥加を見て、
 陽菜をネモと呼ぼうとするが、やんわりと拒まれる(岡、ギズモ)

・陽菜が声優のレッスンへ。茜もすぐにだれて、スタリを出る。

3
・トイレに寄り、鏡の前で自分の顔を見る(「私の前髪は空を向いている」、パイン)

・陽菜と喧嘩(13巻)した4月から、陽菜の存在が遠い。
 (レッスン週2回→15巻喪144、筋トレやマラソン→11巻喪107、20歳までに声優→17巻喪162)

・陽菜の傍にいる智子のことがわからない。
 気にし始めたのは2年の終わり(12巻喪118)だが、1年の時から「やべー奴」だと思う。

 具体的には、自己紹介(5巻喪39、12巻喪122)、ゴキブリ踏みつけ事件(4巻喪34)、
 蛍輝祭(けいきさい)の流血(3巻喪20)、居眠り(8巻喪68)、マラソンビリ(4巻喪30)。
 そして中庭で陽菜のあの色を指摘したこと(15巻特別編8)。

・本当に自分が陽菜の一番の友達なのか不安

4
海浜幕張駅に向かう際、吉田に会う。(京成バスやシーサイドバス)
 球技大会のソフトやUFOキャッチャー(10巻喪92)について話し、
 月ノ珈琲店の近くにあるホテルUFOの話に食いつかれる。
 (2年の終わり→12巻喪118、保護者的な真子、ネズミーの吉田vs茜→13巻喪129)

※原作では10巻喪95で杏奈が吉田に「ラブホ」と明言している

・吉田に友達とどうでもよい話ばかりしているのは不安であると告げる。
 だが吉田いわく、友達(ダチ)はどうでもよい話をするためにいる。
 どうでもよい奴とはどうでもよい話はできない。

※変な形の交番→千葉西警察署 幕張メッセ交番
 鉛筆の芯のような細長いオブジェ→剣持和夫(けんもちかずお)による「無題」
 https://www.maku-jyo.com/obuje/obuje.html
 https://www.chibanippo.co.jp/news/local/700612

・茜色の空を見て「晴れてる」と言う茜。「今さらかよ」と笑う吉田。

5
・中庭で真子の手作りサンドイッチ(15巻喪145)を食べる。
 智子(?)の計らいで、ゆりの一個を陽菜と半分こ。(吉田もいる)

・ホテルUFOの話をしてしまう。全員がマネキンチャレンジのように固まる。
 智子が「ラブホ」の解説をし始めて、吉田に校舎裏へ連れて行かれる。

・動揺して唐揚げを落としてしまう茜。
 その唐揚げを箸で拾い、茜の知らない茜の魅力を知っているかのように、
 「あーちゃんはやっぱり面白いなー」と言う陽菜。

-----

相沢沙呼(あいざわさこ)「夏帆

帯の文…青春ミステリーの奇術師(マジシャン)が浮き彫りにするのはあの加藤明日香!!
 加藤明日香という存在と出会う「幸運」について、かつての地味少女・夏帆は何を思う!?

夏帆の視点。廊下の窓から中庭を一人で歩く智子を見て、彼女のことを憂える。
 (2年になってから2か月、傍に加藤明日香・美保・風夏

・中学生の頃は内向的だったが、幸運にも高1の時に加藤に話しかけられる。
 きっかけは文庫本と、ウサギや猫のようなキャラクターが描かれているカバー。

・以降、加藤・美保・風夏と行動するように。綺麗な加藤に引け目を感じる。
 (共通する発音は「か」と「ほ」、挿絵あり)
 ↓
 高1の梅雨の時期。放課後。そばかすを隠していた眼鏡を加藤にとられる。
 コンタクトやメイクをすすめられ、ネイルをしてもらう。加藤を名前で呼ぶように。

・アイプチ(18巻特別編9)などのおかげで、自分に自信を持てるように。
 2年生になっても加藤と同じクラス(美保と風夏は別)。
 ↓
 2年の夏休みの初日。スタータリーズ
 野球部が勝ったので、明日、野球部の応援(7巻喪58と喪59)に行くことに。
 加藤に智子の連絡先を聞かれる。(岡田茜から出席番号順の連絡網、荻野先生)
 ↓
 回想:2年の智子の自己紹介「Fカップです」(5巻喪39)→孤立→空気が読めない南の悪口
  →不機嫌になると黙り込み、周囲の空気を悪くさせる加藤
 ↓
 智子に避けられていると思う加藤をフォロー。
 漫画(5巻喪40)は寂しくて会話のきっかけを探しているだけなので、
 智子に声をかけて、ネイル(11巻喪109)してあげることをすすめる。
  加藤は拒絶された経験がない孤独とは無縁の人なので、智子との接し方がわからない。
  一方で孤独だった夏帆にはそれがわかる。

・3年のクラス発表(12巻喪122)。運が尽き、加藤は5組、夏帆は4組へ。
 (5組の岡田茜や南、「なんで」と叫ぶ4組の内)

・再び孤立。加藤に心配されるが、強がって遠足(13巻)の誘いを断ってしまう。
 (風夏や美保は3年6組→16巻喪154、岡田茜

・これは何かの報いか。中庭で加藤たちと昼食をとる智子を見てしまう(14巻喪134?)。
 加藤との距離が離れていく。加藤と智子の羨ましい話が増えていく。
 (キーホルダー→13巻喪131、カフェ→14巻喪137?、オープンキャンパス→14巻喪140)
 ↓
 帰りのカフェで加藤に智子との接し方の件で感謝され、寂しくなっていないか心配されたので、
 意を決して智子のことを紹介して欲しいと告げる(これが16巻喪155に繋がる?)。
 (加藤の志望校は私立の青学、夏帆のそれは親に怒られてしまうので国立→15巻喪146)

-----

円居挽(まどいばん)「モテないしラブホに行く」

帯の文…“『ワタモテ』大好きツイッターお兄さん”の称号は伊達じゃない!!
 『●気の子』ファン驚愕のゆりもこミステリー!

・智子の視点。人通りが少ない場所でスケッチブックの絵を見せる荻野先生。
 そこに描かれていたのは微笑む田村ゆりに似た少女と幕張本郷のラブホテル。

・夏休み前の7月の朝。海浜幕張駅。(日傘→17巻喪163、恋愛は狩猟ではなく農業)
 満海四股人(新海誠)による『電気の子(天気の子)』について話す女子を見かける。
 ラブホのシーンがエロい、と言われても、彼の本来の性欲嗜好を考えると、
 一般受けを狙っただけの作品なので、半笑いになってしまう。
 ↓
 表情を読みにくいゆりと合流。「生理?」と言い、肩を殴られる(15巻喪144や喪145)。
 (ゆりに好意を持つ男子→17巻喪163、エレンポイント→進撃の巨人

・昨日の夕方の5時、幕張本郷のラブホ街でゆりを見かけたと言う荻野先生。
  だが昨日の4時半、ゆりは智子と海浜幕張駅にいた(口下手なゆりをフォローする智子)。
 同様に、昨日、駅の南口にあるアウトレットパークでゆりを見かけたと言う陽菜。
  ゆりの本性がわからなくなり、疎外感を抱く智子。(『電気の子』、茜、田村ゆり検定一級)

・同様に、昨日、ドンキでゆりを見かけたと言う吉田(謹慎→16~17巻、傍に真子)。
 彼女の提案で、ゆりの無実(30分でラブホに行けないこと)を証明することに。

・放課後。海浜幕張駅。智子とゆりは国際大通りから国道14号線を経由するルートを、
 吉田と真子はセンターストリートのルートを担当。(ブックオブかアクレシオ、『アカギ』)
 ↓
 気さくな杏奈を視姦し、彼女に制服でラブホに入れるか尋ねる(ゆりの脇腹への地獄突き)。
 ニヤッと笑う彼女いわく、受付がないホテルUFOなら行ける可能性がある。
 ↓
 加藤に話を聞かれてしまったので、『電気の子』の影響でラブホ女子会が流行っていることに。
 話の流れで、大学に入ったら加藤とラブホに行く約束をしてしまう。
 (ネフェルピトーやイルミ→ハンターハンター、相好(そうごう)→表情)

・炎天下をゆりと歩く(挿絵あり)。
 途中の店はアクレシオ~ドンキオオテ~月ノ珈琲店。(イオンやヨーカドー)
 ゆりは無理して話す必要がないので楽。ハンタの念のような社交性がいらない。
 ↓
 吉田からのライン通話。いわく、先に着きそうだが、真子の具合が悪いので、送っていく。
 要した時間は30~35分。一応アリバイ成立?

※グーグルマップにおける、海浜幕張駅からホテルUFOのルート(徒歩)によると、
 センターストリート経由は2.8kmで37分、千葉街道国道14号)経由は3.2kmで42分かかる。

熱中症で倒れることなく到着。『電気の子』のラブホではしゃぐ背徳的なシーンを思い出し、
 制服でラブホに入れるか試したくなる。ゆりと受付のないラブホ、ホテルUFOへ。
 (「ラブホを覗いた」→2巻喪12、ショート90分 3000円、幕張インターチェンジ
 ↓
 あっさり中へ。ガラス張りの風呂場を見て、ゆりに「シャワー浴びて来なよ」と言う。
 脇腹にゆりの肘鉄が突き刺さる。電話でフロントに「ショート90分」と伝える。
 大型の円形ベッドや床以外がほぼ全て鏡張りの内装を見て、ちょっと引く。
 ↓
 「よっこらセックス」と言い、電マ(2巻特別編など)でゆりの体をマッサージ(挿絵あり)。
 寝バックのような体勢で鏡越しのゆりを見て興奮。変なところに電マを当てたくなり、
 陽菜や優ならどうなるか妄想するが、加藤のことを考えたおかげで賢者タイムが来る。
 (ウブな岡田茜なら卒倒、漫画喫茶のエロ動画→16巻喪151)
 ↓
 ゆりとベッドで仰向けになり、天井の鏡を見る。
 無防備なゆりに「私をどうやって見つけたの?」と問われ、
 修学旅行の班決めの際、階段で真子と揉めているゆりを見たこと(8巻喪69)を話す。
 (荻野先生の勝手な解釈→8巻喪77、絵文字→内、凸(デコ)→岡田茜
 ↓
 ゆりいわく、当時は友達が真子だけだったので、泣いているように見えたかもしれない。
 智子がいなかったら、真子と同じ千葉西(15巻喪146)を受け、彼女を束縛していた。
 だが今は智子がいるので、大丈夫。
 ↓
 「私に彼氏ができても大丈夫?」と言う智子。微笑むだけで何も言わないゆり。
 智子は思う。本当は私がゆりに見つけてもらったのだと。

※p.160の表通りから入れる唯一のラブホ→時間があったらグーグルマップで調べる予定

・90分後。退室。フロントに電話。
 トイレに行くふりをすることで、支払い方がわからず戸惑うゆりを確認。つまり、ゆりはシロ。
 カプセルに現金3000円を入れ、それをエアシューターの中に戻し、スイッチを押す。

海浜幕張駅行きのバスに乗る。ゆりと『カイジ』の鉄骨渡りの舞台について話す。
 智子の推理では、あのスターサイドホテルはアパホテルかワールドビジネスガーデン。
 (幕張新都心のビル、赤木しげる→『アカギ』、漫画アプリ→15巻喪145)
 ↓
 僅か10分で海浜幕張駅に着く。あっさりアリバイが崩れる(笑)。
 とはいえ、それなりに貴重な体験はできたか(彼氏の気配がない加藤・陽菜・茜)。

・翌日。
 人通りが少ない場所でスケッチブックの絵を見せる荻野先生。
 そこに描かれていたのは微笑む田村ゆりに似た少女と幕張本郷のラブホテル。(←冒頭の再掲)
 ↓
 荻野いわく、スケッチブックは誰かの忘れ物(智子にとって見覚えのあるもの)。
 ラブホに行くのはバイク通学(16~17巻)よりもまずく、停学どころか退学。

・数学の授業中。グーグルストリートビューにゆり。撮影日は期末テスト期間中の12時。
 それが彼女ではないことを荻野にどう示すか悩む。(和田)

・少女の幽霊を見たことにしようと考え、そういう怪談やオカルトがあるかどうかを小宮山に確認。
 (二木←ネガケロくん←ネガティブなカープファン、なんJ、野球、ロッテ)
 ↓
 小宮山の理論では、アウトレットパークがある幕張は埋め立て地なので、そういう話はない。
 ただし、幕張本郷やドンキ付近の国道14号線
 江戸時代からある千葉街道がベースなので、強い感情がレコーディングされる可能性がある。
 ↓
 伊藤光になぜ仲良しなのか聞かれ、小宮山と全否定。
 智子にとって、小宮山は成瀬優ありきの存在で、昔は自分にしか興味がなかった。
 その後、小宮山の方が幕張に詳しい(世界の解像度が高い)ことに気づき、
 ますます彼女のことが嫌いになる。 

・放課後。期末テスト期間中の12時にゆりと駅まで行ったという内の証言を得る。
 ストリートビューの件が解決しそうに。
 ↓
 スケッチブックをなくして困っている『カイジ』の安藤のような初芝
 (夏コミ→17巻喪164、声はキョンハルヒ
 ↓
 昨日のラブホ街で初芝を目撃したことに気づく。ゆえにサブリミナル効果で『カイジ』の話をした。
 そして彼もこちらを見ていた可能性がある。つまりゆりをラブホに連れ込んだ犯人は智子。
 ↓
 動揺し、震え始める。(弟の願書→4巻喪35)
 様々な呼吸法を思い出すことで、呼吸を整え、内に「キモい」と言われる。
 (波紋→ジョジョ、システマ→ロシアの格闘技、佐藤十兵衛の空手の息吹→喧嘩商売
 荻野と初芝接触を防ぐ方法を画策するが…(キョンホ・ジョンリョのターゲット→嘘喰い
 ↓
 荻野が来てしまったので、ゆりと内の前で「生理」と弁解し、墓穴を掘る発言を連発。
 ゆりの肩への鉄槌や、裏拳を食らい、荻野に止められる。

・結局、流行っている『電気の子』のヒロインの髪型を真似た子を見たことにする。一件落着。
 ゆりに「大変な目にあった」(13巻喪127)と言われる。
 ↓
 浅いひがみでゆりの感情を決めつけていたことに気づき、反省(吉田や加藤への偏見もそう)。
 バカをやめようと思う。(幕張イオン、幕張テクノガーデン、メッセ・アミューズ・モール)
 ↓
 だが無垢なゆりにマッサージの件を褒められたので、
 この後どうなるか理解しつつ、あの電マが何なのか喋り始めてしまう。

・(独特の字体で)漫研初芝の(荻野先生へのキモい)主張

 受験前だが下手なので毎日描かないと腕が鈍る。夏コミだって近い。

 よい背景を描くために幕張本郷に行ったら、ラブホに入る女子二人を見た。
 3次元の女性に興味がないので誰かはわからない。

 一瞬だけ振り向いた子が微笑んでいるように見えた。
 逆説的だが、3次元の女性に希望を抱いていないからこそ、
 現実の女性同士の素敵な関係に感動してしまった。だから描いた。尊いと思った。

 ところで先生、それを返して。日課のスケッチに行きたい。

-----

谷川ニコのあとがき

・半年ほど前。ツイ4の漫画が終わった頃。前の漫画の担当である太田氏と幕張で打ち合わせ。
  ちなみに僕ら(作画と原作)の打ち合わせは、あまり話さないので、年に数回。
  打ち合わせという響き自体は漫画家っぽいので好きだが、
  黙っているので、打ち合わせ嫌いの漫画家というレッテルを貼られている。

・で、その打ち合わせで、アンソロジーを作りたいから小説を書こう、と太田氏に言われる。
 断れない人間だし、一枚岩ではないスクエニが断るだろうと判断し、同意。
 しかし、なぜかスクエニが許可。ゲーム部門と仲が悪いだけで、出版部門は一枚岩なのかも。

・アンソロは嬉しいが、小説は書きたくないので悩む

・ある文芸誌の担当が大御所漫画家に小説の依頼をして、〆切直前に「面白い小説を届けられない」
 と言われたので、「先生の文章が読めるだけで読者は嬉しい」と言ったが、
 「つまらないものを読者に届けろと言うのか」と怒られてしまい、依頼を断ることになった。
 ↓
 その担当はその大御所を読者思いの人と褒めていたが、内心クズだと思う。
 でも大御所だと美談なのか。大御所になりてぇ。

・でも読者や編集者が漫画家に求める小説とはそういうもの。芸能人が小説を書くようなもの。
 文章がモノ書きのプロのそれより下手でも、その人が書くことに価値がある。

ブックオフで芸能人の小説を立ち読みするが、意外とみんな書けていたので、一気にやる気を失う。
 そのせいで〆切直前まで書かなかったので地獄を見た。というか今も見ている。朝8時。
 とはいえ、適当に生きてきてどうにかなった人生なので、この本は出ているはず。

・ちなみに作中で「ふたなり」を扱ったが、DLsiteでDLした
 敵がふたなりチンポでマゾ受けメスイキ主人公のエロRPGゲームは良作。そのせいで小説が遅れた。

・表紙の智子が持っているのは講談社BOXの本。
 途中で星海社の本にすればよかったと思ったが、時間がなかったのでそのままにした。

・4人の先生に感謝。この企画をやってよかった。
 でも小説とあとがきを書いている現時点では二度とやるかとも思う。
 そして読者の皆様、ありがとう。

※作画と原作者がアンソロジー制作に奮闘する絵
  あえて原作の挿絵をあとがきに持ってきて、
  作画コストを浮かせて作画原稿料を星海社からそのままもらい、
  そのアイデア料として作画から原稿料の30%分をもらおうとしている原作者の絵

Writer's Comment

・辻…自分は智子の遠縁のそう祖父かも。本職は推理作家で、
  内職は『名探偵コナン』などのアニメ脚本家。さっさと買って読まないと老衰で死ぬかも。

・青崎…岡田茜が推しかはわからないが、彼女について書くことは決めていた。
  彼女と吉田の何ともいえない距離感が好き。

・相沢…加藤の内面は描けない。智子は自分とは合わない。
  悩んだ末、適任者は夏帆に。ある意味、智子に対する僕らの眼差しと重なる。

・円居…いかにも原作でありそうな話を節度を持って作るはずだったが、
  途中で二人をラブホに行かせたいと思った瞬間に全てがおかしくなった。
  結果、挿絵2枚という特別扱い。申し訳ない。

-----

~総評・考察・感想・レビュー~

・この内容で本体1450円は少し高い。中古購入を推奨。

・整合性はさておき、独創的なのは辻氏の話。興味深いことに、最高齢者が最も挑戦的。

・モノや背景(風景)で人の気持ちが巧みに表現されていたのは青崎氏の話。
 彼の話を読めば、茜と陽菜の複雑な距離感を確認できる。

・孤独な人の内面が簡潔にまとめられていたのは相沢氏の話。彼の話が最も要約しやすかった。

・いかにもファンが書きそうな同人だな、と思った長文は円居氏の話。
 少し煩雑だったが、この人のおかげで聖地(舞台)を詳しくまとめる気になれた。

・とはいえ、真のわたモテを書いたのは、谷川ニコだけであろう。
 是非はともかく、彼の文章は漫画のようで、他の人が真似できない特徴がある。

 具体的には、退廃的な世界観が淡々と展開されていて、安易に青春を美化するような描写がない。
 それでいて、ノスタルジックな面が随所に残されている。
 文章力自体は他の作家の方があるようだが、この絶妙なバランス感覚は彼特有のものと言える。
 厳密に言えば、彼が書く(描く)ものだけが、今までもこれからも、わたモテである。

 結局のところ神である作者に文章力などいらない。
 そう確認できたことが、私にとって、本作における最大の発見である。